＜楽天1-2オリックス（7日）＞楽天・美馬が７日のオリックス戦（Ｋスタ宮城）に先発。勝ち負けはつかなかったが、７回５安打無失点に抑え、先発ローテーション生き残りに大きく前進した。

　初回、一死一、二塁のピンチで李大浩、バルディリスを連続三振に取るとリズムに乗った。大きく曲がるカーブと鋭いツーシームを武器に２回から６回まで散発２安打。７回には無死一、三塁の大ピンチを迎えたが、Ｔー岡田を遊ゴロ、原拓を遊ゴロ併殺打に打ち取った。「野手の守りに助けられた。なんとかゼロで抑えることができてよかった」（美馬）

　味方打線がオリックス先発・金子の前に沈黙したため、５月９日の日本ハム戦（札幌ドーム）以来となる白星はお預けとなったが、先発ローテ復帰へ大きく前進した。

　今季は開幕ローテに入りながら、右ヒジ痛もあり不振にあえいだ。一度二軍落ちして再び昇格した７月２８日のロッテ戦（Ｋスタ宮城）では３回４失点ＫＯ。今回、同じヘマをすれば終盤、優勝争いをする一軍にいられなくなる可能性もあった。「自分は先発枠が保証された投手じゃない。とにかく結果を残さないと」。当落線上の男が崖っ縁で踏みとどまった。

　なお、試合は美馬の降板後、２番手の青山が１点を失い敗戦。引き分けを挟んだ連勝は７でストップし、球団新記録はならなかった。