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災害時拠点施設を整備 いわき市、21世紀の森公園に

 いわき市は6日、市内常磐湯本町の21世紀の森公園に救援物資の中継分配所となる災害時拠点施設を整備すると発表した。救援物資の集積や分配を目的とした拠点施設の整備は市内で初めて。
 東日本大震災で、同公園が避難所や自衛隊の宿営地となったことや市の中心部という地理的条件を踏まえ、広域的な防災拠点としての機能向上を図る。これまで支援物資を一括管理する施設がなかったため、震災直後は物資の全体量を把握しにくい状況だった。拠点施設を設けることで市内全域に物資を迅速に分配できるなど初期対応が強化されるという。
 施設は鉄骨平屋で、延べ床面積は3千平方メートル。床面を人工芝張りとし、災害時には最大2万人の3日分の食料などを備蓄できる。平常時はゲートボールやフットサルなど全天候型の多目的屋内運動場として利用する。
 総事業費は約15億円を見込んでおり、国の各種補助金などを活用する。平成25年度に測量設計を実施し、26年度から施設本体の整備に着手する。28年度当初までの供用開始を目指す。
 県内では、相馬市が非常食や防災資機材などを常備する防災備蓄倉庫を建設している。今月25日に落成式が行われる。

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