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【大リーグ】ダルビッシュが11勝目 1回に2被弾も7イニングを3失点の好投2013年8月8日 紙面から ◇レンジャーズ8−3エンゼルス
“天使キラー”は健在だった。レンジャーズのダルビッシュ有投手(26)は6日(日本時間7日)、敵地アナハイムでのエンゼルス戦で7イニングを8安打3失点で11勝目(5敗)を挙げた。1回にメジャー初の2者連続本塁打を浴びるなど「今季最低」の状態だったが、過去5勝と相性のいいエ軍を相手に粘投。降板直後に味方打線が勝ち越す運にも恵まれた。これで同地区首位のアスレチックスとは1ゲーム差。今季はまだエ軍と8試合を残しており、シーズン終盤の勝負どころで相性の良さが生きる場面も出てきそうだ。 不思議と「天使」と波長が合う。3−3の同点で迎えた7回。2死一、三塁のピンチで打席には昨季まで同僚だった3番ハミルトン。2010年のリーグMVPをスライダーで中飛に仕留めると、ダルビッシュは大きく雄たけびを上げた。 共同電などによると、「今季最低の状態だったけど、試合をつくれてチームも勝ったので、自分でもよく頑張ったと思う」。7イニングで8安打、6奪三振と背番号11には物足りない数字ながら、粘って今季11勝目。過去、メジャー最多の5勝を稼いでいるお得意さまから、6個目の勝利をもぎ取った。 出だしから苦しんだ。先頭カルフーンには右翼席に、2番トラウトには中越えへと立て続けに91マイル(約146キロ)の直球を運ばれた。メジャー初の2者連続被弾で、あっという間に先制の2点をフイにし、4回にも連打で失点。ボール先行でリズムも悪かったが、それでもエ軍が相手だとなぜか勝つ。失点直後の5回に味方が追いつき、7回で降板すると今度は勝ち越し点。タイミングのいい援護を受け、白星を手にした。 ここ3試合は19イニング1/3で1失点。圧巻の投球を続けていたが、この日は影を潜めた。ただ、「試しながら、アジャスト(調整)しながらできた」と投げ抜き、これで球宴後の全4試合でクオリティースタート(6イニング以上自責3以下)。途中、右脚の付け根を気にするしぐさも見せたが、「おなかがすいただけ(笑)」とけむに巻き、問題なしを強調した。 「首位が見えて闘志がわいてきた。(ダルビッシュは)最高の投球ではなかったが、何をするべきか分かっている」とワシントン監督。エースの力投もあり、7月29日に6ゲーム差だった地区首位アスレチックスとの距離は「1」まで縮まった。シーズンはあと48試合。うち、エ軍とはまだ8試合も残っている。運でも相性でも何でもいい。「天使にめっぽう強い男」の存在は、大事な終盤戦できっと大きなアドバンテージとなる。 PR情報
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