8月7日の米国マーケットサマリー:日銀結果控え円は上昇、株は続落
8月7日(ブルームバーグ):ニューヨークの為替・株式・債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)
為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3339 1.3305 ドル/円 96.41 97.74 ユーロ/円 128.61 130.05 株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 15,470.67 -48.07 -.3% S&P500種 1,690.91 -6.46 -.4% ナスダック総合指数 3,654.01 -11.76 -.3% 債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .30% .00 米国債10年物 2.59% -.05 米国債30年物 3.68% -.05 商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,285.30 +2.80 +.22% 原油先物 (ドル/バレル) 104.17 -1.13 -1.07%◎NY外国為替市場
7日のニューヨーク外国為替市場では円が対ドルで上昇。日本銀行は追加緩和を控えるとの見方を背景に、7週間ぶり高値を付けた。
英ポンドは主要通貨の過半数に対して上昇。イングランド銀行(英中央銀行)の経済とインフレ率に関する見通しに基づけば、同中銀は政策金利を過去最低水準に維持できないとの観測が広がった。ユーロは対ドルで続伸。ドイツの6月の鉱工業生産は予想以上の伸びとなった。
ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)の為替ストラテジスト、ブライアン・デンジャーフィールド氏は、「円の上昇は日銀の決定を控えたポジショニングに関連しているようだ」と述べ、主要10カ国で日銀以外の金融当局は「文言を変える、あるいは金融政策を通じて緩和措置を取ってきた。日銀は今週、追加緩和を実施することはないだろう。それが円の上昇を支えている可能性がある」と続けた。
ニューヨーク時間午後3時30分現在、円は対ドルで1.3%上昇して1ドル=96円46銭。円は対ユーロで1.1%高の1ユーロ=128円65銭。ユーロは対ドルで0.3%上昇して1ユーロ=1.3341ドル。
◎米国株式市場7日のニューヨーク外国為替市場では円が対ドルで上昇。日本銀行は追加緩和を控えるとの見方を背景に、7週間ぶり高値を付けた。
英ポンドは主要通貨の過半数に対して上昇。イングランド銀行(英中央銀行)の経済とインフレ率に関する見通しに基づけば、同中銀は政策金利を過去最低水準に維持できないとの観測が広がった。ユーロは対ドルで続伸。ドイツの6月の鉱工業生産は予想以上の伸びとなった。
ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)の為替ストラテジスト、ブライアン・デンジャーフィールド氏は、「円の上昇は日銀の決定を控えたポジショニングに関連しているようだ」と述べ、主要10カ国で日銀以外の金融当局は「文言を変える、あるいは金融政策を通じて緩和措置を取ってきた。日銀は今週、追加緩和を実施することはないだろう。それが円の上昇を支えている可能性がある」と続けた。
ニューヨーク時間午後3時30分現在、円は対ドルで1.3%上昇して1ドル=96円46銭。円は対ユーロで1.1%高の1ユーロ=128円65銭。ユーロは対ドルで0.3%上昇して1ユーロ=1.3341ドル。
◎米国債市場米国債相場は3日ぶり反発。この日の10年債入札(発行額240億ドル)で最高落札利回りが同年限として2年ぶり高水準付近となり、需要が高まった。
10年債入札での最高落札利回りは2.620%。入札直前の市場予想は2.635%だった。海外の中央銀行を含む間接入札者 の落札全体に占める比率は46.3%だった。過去10回の入札の平均は37.1%。財務省は8日に30年債入札(発行額160億ドル)を実施する。
ED&Fマン・キャピタル・マーケッツの債券トレーディング部門シニアバイスプレジデントのトーマス・ディガロマ氏は「入札では幅広く投資家の需要が見られた」とし、「総じて順調な入札だった」と続けた。
ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後3時7分現在、10年債利回り は前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.59%。同年債(表面利率1.75%、2023年5月償還)価格は13/32上げて92 3/4。
◎NY金先物市場ニューヨーク金先物相場は7営業日ぶりに上昇。ドルの下落を受けて、代替投資としての金買いが優勢になった。
主要10通貨に対するブルームバーグ・ドル指数 は一時0.3%下げ、過去7週間で最長の連続安となっている。金は今年に入って23%下落、ドルは3.5%値上がりしている。米金融当局が債券購入を縮小するとの観測が背景にある。
シティグループの商品先物スペシャリスト、スターリング・スミス氏(シカゴ在勤)は電話インタビューで、「ドルの軟調が金の支えになっている」と指摘。米金融当局から「緩和縮小の日程に関してある程度明確性が得られるまで、市場では神経質な動きが続くだろう」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12月限は前日比0.2%高の1オンス=1285.30ドルで終了。一時は1271.80ドルと、中心限月としては7月17日以来の安値をつけた。前日までは5月半ば以降で最長の6日続落となっていた。
◎NY原油先物ニューヨーク原油相場は続落。4営業日としての下げは過去9カ月で最大となった。これまで景気とエネルギー需要を支えてきた米金融当局による資産購入が縮小されるとの見方が背景にある。
シカゴ連銀のエバンス総裁は前日、9月縮小の可能性を「明確には排除しない」と述べた。米エネルギー情報局(EIA)がこの日発表した統計では、原油在庫は過去6週間で5週目の減少となった。
マニュライフ・アセット・マネジメント(ボストン)で天然資源関連の債券ポートフォリオを運用するマネジングディレクター、アダム・ワイズ氏は「緩和縮小が近いとの懸念はあらゆる市場に浸透した」と指摘。「原油在庫の大幅取り崩しが続いているが、全般的に見れば在庫水準はなおも十分高い」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物9月限は前日比93セント(0.88%)安の1バレル=104.37ドルで終了。終値としては7月30日以来の安値。
更新日時: 2013/08/08 05:53 JST