米ディズニー4-6月期:利益伸び悩む、映画部門の費用響く
8月6日(ブルームバーグ):世界最大のエンターテインメント会社、米ウォルト・ディズニー の4-6月(第3四半期)利益は伸び悩んだ。アクション映画「ローン・レンジャー」のマーケティング費用がかさんだことや、ネットワークのABCテレビの減収が響いた。
6日の発表資料 によると、純利益は18億5000万ドル(約1810億円、1株当たり1.01ドル)となった。前年同期は18億3000万ドル(同1.01ドル)。一部項目を除いた1株利益は1.03ドルで、ブルームバーグが集計したアナリスト30人の予想平均(1.01ドル)を上回った。
ジェイ・ラスロ最高財務責任者(CFO)は投資家向け電話会議で、「当社が直面した数々の逆風を考慮すれば、今回の決算には非常に満足している」と述べた。
ディズニーは「ローン・レンジャー」の製作に2億2500万ドルを投じたが、世界全体の興行収入は費用を下回っており、同作品で最大1億9000万ドルの損失を今四半期に計上する見通し。映画部門の利益が減少し、ABCテレビが振るわない一方で、ESPNやA&E、子供向けチャンネルなどのケーブルテレビ(CATV)局とテーマパーク部門が引き続き同社の成長を後押しした。
売上高は前年同期比4.4%増の116億ドル。アナリスト27人の予想平均は117億ドルだった。
ディズニーの株価 は決算発表後の時間外取引で1.7%下落して65.88ドル。通常取引終値は前日比1.6%高の67.05ドル。
部門別では、映画部門の利益が36%減少し2億100万ドル。主力のメディア・ネットワーク部門の営業利益は8.2%増の23億ドル。番組費用が増加してABCテレビは減収となったが、有料テレビサービスや広告からの収入が伸びた。リゾート・テーマパーク部門の利益は景気回復などを追い風に9.4%増加し、6億8900万ドルとなった。
原題:Disney Profit Little Changed as ‘Lone Ranger’ Hits FilmUnit (1)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ロサンゼルス Christopher Palmeri cpalmeri1@bloomberg.net
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更新日時: 2013/08/07 10:18 JST