イングランド銀行のマーク・カーニー総裁が、かねてから発表していたフォーワード・ガイダンスの具体数字を、今日発表されたイングランド銀行のインフレーション・レポートの中で示しました。

そこでは「失業率が7%に下がるまで、引き締めは行わない」と数値目標が明示されました。現在の失業率は7.8%です。

しかしこの方針には「但しそれはインフレ率が2.5%以下にとどまるならば」というような、ごちゃごちゃした前提条件が沢山付けられています。その結果、メッセージがぼやけてしまっています。

市場参加者からは当惑の声が上がっています。実際、マーケットの反応を見ると、緩和維持ならポンドは売られるべきなのに、一旦、突っ込みかけたポンドは逆に買われているし、ギルト債も本来買われるべきなのに、逆に売られています。株式はFTSE100指数が下落しています。