原爆の日:「広島の長い苦難が表れたような式典」浪江町長

毎日新聞 2013年08月06日 12時20分(最終更新 08月06日 15時45分)

平和記念式典に参列するため平和記念公園を訪れた馬場有・福島県浪江町長=広島市中区で2013年8月6日午前7時41分、竹内紀臣撮影
平和記念式典に参列するため平和記念公園を訪れた馬場有・福島県浪江町長=広島市中区で2013年8月6日午前7時41分、竹内紀臣撮影

 東京電力福島第1原発事故で住民が避難を強いられている福島県浪江町の馬場有町長(64)は昨年に続き、6日の平和記念式典に2度目の出席をした。「広島の長い苦難が表れたような式典だった」と感想を述べた。原発に触れなかった安倍首相のあいさつについては「あの場所で原発に対して言えることなどない。想定内です」とした。

 馬場町長は、放射線被害への町民の健康管理の参考にしようと、昨年、広島市に職員を派遣して、被爆者援護に関するノウハウの提供を受けている。式典へは、同市への感謝の気持ちを伝え、原発事故の風化防止を訴えることを目的に出席を決めたという。

 前日の5日、同市中区のホテルで報道陣の取材に応じた馬場町長は、政権の姿勢について「(脱原発の姿勢が)トーンダウンしている」と懸念を示した。また、安倍政権が積極的に後押しする原発輸出については「海外に輸出して事故でも起きたら目も当てられない」と強く批判した。

 浪江町は原発事故により、海側が立ち入り禁止の警戒区域(半径20キロ圏内)に、内陸側が計画的避難区域(立ち入りは可能だが住民は避難)に指定された。今年4月から、内陸から海側に向けて5年以上帰還が困難な「帰還困難区域」と宿泊や事業の再開ができない「居住制限区域」、除染が進めば戻れる「避難指示解除準備区域」の3種類に再編された。【中里顕】

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