« プレカット機の更新 | メイン | 韓国の木造建築-2 »

2007/10/24

韓国の木造建築-1

横浜の工務店社長、設計事務所所長と3人で、韓国の木造建物の視察旅行に、2泊3日で行ってきた。

東京-釜山間のフライトが不便なので、今回は福岡に前泊して博多港からJRが運営するジェットフェリー「ビートル」で往復した。
このコースなら一粒で2回おいしい、という訳だ。

博多港から3時間、JRで行く外国はあっという間に、快適に着いた。

早速、釜山から約1.5時間の、韓国の京都と呼ばれる慶州に向かった。
この街は、街全体が世界文化遺産に登録されているらしい。

そしてその郊外に、「民族村」があった。

P1010803

ソウル周辺でもそうだが、韓国ではマンションに住む人が圧倒的に多い。
一戸建ては少ないし、あったとしてもコンクリート造が多い。
だから今の韓国で、木造建物にお目にかかることは珍しい。
ましてや、新築現場など。

この民族村はソウル郊外のそれとは違って、ひっそりと訪れる人も少なく、実際に人が住んで生活をしている住居もある。

P1010806


この国では、日本と比べて多くの部分で大雑把さが目立つ印象を持ったが、住に関しても、少なくとも技の細やかさという点では、日本の木造技術にははるかに及ばない気がした。

下は、チェーンソーで垂木を切断しているところ。
柱も梁も、大半が松。
P1010795

地固めや基礎もない。
柱は石の上に掘っ立てる。
P1010796

構造材をつなぐ仕口といっても簡単なもの。
それもノミではなくチェーンソーで刻んでいた。
P1010802

垂木は桁に直接載っていない。
すきまは材木の切れっぱしを置いて、垂木を受けている。
P1010801

壁や天井は土で塗り埋められていく。
きれいに塗ろうなんて気はさらさら無い(としか思えない)。
P1010813

床は板を置いただけの“朝鮮張り”。
P1010786

こう書いてくると、韓国の木造建築物から学ぶものは何もない、ということになってしまう。

コメント

私も以前掘立小屋を作った事が有りますが、とても難しい作業でした、基礎、土台が有れば寸法道理に作業が進むのですが、掘立はそうはいきません。
其れなりの細工が執拗でチェーンソーが最適。
この情報が有ったらもっと楽に掘立小屋が出来たのになー、とくに床すぐ腐りそうですね

さすが韓国、
日本の劣化版ですね。

コメントを投稿

2013年7月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

OCN 検索