ニュース詳細
核の悲惨さ伝える漫画 インドで出版8月7日 4時54分
K10035968711_1308070546_1308070637.mp4
広島に原爆が投下されてから68年となる「原爆の日」の6日、事実上の核保有国インドでは、核兵器の悲惨さを伝える日本の漫画のヒンディー語版が完成し、出版会が開かれました。
ヒンディー語版が出版されたのは、広島に原爆が投下されたあとも後遺症や精神的な苦痛に悩まされる被爆者と家族の人生を描いた、こうの史代さんの漫画「夕凪の街桜の国」です。
今回の出版は、インドの若者に核兵器の廃絶や平和について考えてもらいたいというインド在住の翻訳家、菊池智子さんの呼びかけに国際交流基金や地元の出版社が応じたもので、「原爆の日」の6日、ニューデリーで出版会が開かれました。
インドは、NPT=核拡散防止条約に加盟していない事実上の核保有国です。
翻訳に取り組んだ菊池さんは「原爆から放射線が出て、その影響が長い間続き、世代を超えるということが特に子どもや若者にほとんど知られていないので、その点を伝えていきたい」と話していました。
会場には、インドの人たちが漫画の原画を鑑賞できるコーナーも設けられ、大勢の人が訪れていました。
この漫画は、インド各地の書店で販売される予定だということで、会場を訪れていたインド人の若者の1人は「漫画を読みたい子どもたちを見つけたら、ぜひこの作品を薦めたい」と話していました。
[関連ニュース]
[関連ニュース] 自動検索 |
[関連リンク] |
|