米軍レーダー受け入れ表明 京丹後説明会 住民批判相次ぐ
京都府京丹後市は7日、航空自衛隊経ケ岬分屯基地への米軍レーダー配備計画に関し、住民説明会を同市丹後町の宇川小で開いた。中山泰市長が条件付きで配備受け入れを表明後、初めての説明会で、参加者からは受け入れ表明に批判が相次いだ。
中山市長は冒頭、「安全安心が確保されるなら、必要な協力をするのは道理。地元として考えをまとめる時期だと判断した」と受け入れ意向について説明した。条件として政府に提示した事件事故対策▽漁業への影響検証▽日米地位協定の見直し検討など10項目の条件を紹介し、「万全な対策や支援を国に約束してもらう」と強調した。
これに対し、参加者から反対の意見が相次いだ。中年男性は「米軍基地がないことが一番の安心安全だ。基地を拡大しないという保証もない」と強い口調で訴えた。女性は「把握できてもいない危険性に対して、安全確保ができると言えるのか」と指摘した。
また、「市民への説明はまだ足りない。市全域で細かく説明会を開くべき」と、受け入れ表明を急いだことにも批判が集中した。
中山市長は「米軍基地は全国で負担している。日本の自治体として負担を分担することは必要だ」と理解を求めた。説明会には市民ら約180人が参加した。
【 2013年08月07日 23時00分 】