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'13/8/7

呉―広島空港バスの利用低迷


 7月再開した呉市と広島空港(三原市)を結ぶバスの1カ月の利用状況を、運行する広島電鉄(広島市中区)がまとめた。1便の平均乗客数は6・8人。週を追うごとに伸びているが、利用低迷で廃止した2010年度の8・1人には届いていない。

 JR呉駅前など市中心部と空港を結び、1日往復計14便運行している。1カ月で434便、計2955人が利用した。1日からの第1週は1便平均5・6人。第2週6・4人、第3週6・8人、第4週8・1人とじわじわ伸びている。最も利用者が多かった便は30人。計9便で利用者がいなかった。

 市は公募型プロポーザル方式で運行事業者を広電に決定。赤字額は市と広島県が負担する仕組みにしており、同社は1便当たりの利用者を8・57人として、赤字額を年間約1千万円と試算している。

 8・57人を上回らなければ赤字額は膨らみ、市や県の負担額は増える可能性があり、市交通政策課は「乗客増を目指し、PR活動に力を入れたい」としている。

 呉市発着の空港バスは10年度に約2千万円の赤字を出すなどしたため、当時運行していた旧市交通局が11年3月末に廃止した。昨年4月、山陽自動車道に通じる東広島呉道路の阿賀インターチェンジ(IC、呉市)―黒瀬IC(東広島市)間が開通し、空港への所要時間が短くなったため市が再開を決めた。




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