調査する生き物の図鑑
セミの図鑑
全国にも自然が残されていますが、昆虫全体は減っているといわれています。しかし山間部では5月はじめからセミの鳴き声を聞くこともできます。セミがどのように生息しているか抜け殻や、鳴き声を調べることで身近な環境とセミの関係を調べてみましょう。
1 エゾハルゼミ
2 ヒグラシ
特徴
北海道から九州に分布し、5月から7月に発生する中型のセミです。北海道や東北地方では平地から低山地、関東以西では1,000m前後の山に生息しています。ブナ、ミズナラ、コナラなどの林に見られます。
特徴
日本全国に分布し、7月から9月に発生する中型のセミです。北海道から関東では平地から丘陵地に普通に見られますが、関西以西では山間部に生息しています。いろりろな広葉樹にも見られますが、スギ、ヒノキなどの針葉樹林で良く見られます。
 
■全長38mm〜43mm
エゾハルゼミの鳴き声を聞くエゾハルゼミの写真を見る
 
■全長38mm〜43mm
ヒグラシの鳴き声を聞くヒグラシの写真を見る
3 アブラゼミ
4 ツクツクボウシ
特徴
北海道から九州に分布し、7月から10月に発生する大型のセミです。平地から山麓に広く生息しています。見られる場所は、人家の庭先から雑木林など広い範囲で、私たちにもっとも身近なセミと言えます。
特徴
北海道からトカラ列島以北の南西諸島に分布し、7月から11月に発生する中型のセミです。特に関東以西の平地から低山地に多く生息しています。サクラ類やカキなど、多くの樹林で見ることができます。
 
■全長56mm〜60mm
アブラゼミの鳴き声を聞くアブラゼミの写真を見る
 
■全長43mm〜46mm
ツクツクボウシの鳴き声を聞くツクツクボウシの写真を見る
5 ミンミンゼミ
6 クマゼミ
特徴
北海道から九州まで分布し、7月から10月に発生する大型のセミです。東日本ではおもに平地から丘陵地に、西日本では山地に生息しています。いろいろな広葉樹に生息しますが、特にサクラ類やケヤキで見ることができます。
特徴
関東以西の太平洋側を中心として分布し、7月から9月に発生する大型のセミです。いろいろな広葉樹林に生息し、平地を中心に見られます。特に最近では公園などで多く見ることができます。
 
■全長56mm〜63mm
ミンミンゼミの鳴き声を聞くミンミンゼミの写真を見る
 
■全長60mm〜65mm
クマゼミの鳴き声を聞く
7 ニイニイゼミ
8 コエゾゼミ
特徴
北海道から沖縄本島以北の南西諸島に分布し、6月から9月に発生する小型のセミです。平地から丘陵地に生息しています。サクラ類やケヤキ、マツ類などの樹林で見ることができます。
特徴
北海道、本州、四国に分布し、7月から8月に発生する中型のセミです。北海道や東北地方では平地から低山地に生息していますが、関東地方以西では標高1,000m前後の山地に生息しています。ブナやアカマツなどの林で見ることができます。
 
■全長32mm〜40mm
ニイニイゼミの鳴き声を聞くニイニイゼミの写真を見る
 
■全長50mm〜55mm
コエゾゼミの鳴き声を聞くコエゾゼミの写真を見る
9 チッチゼミ
10 ハルゼミ
特徴
北海道から九州まで分布し、7月から10月に発生する小型のセミです。低山地から山地に生息していますが、西日本では平地生息しています。マツ林に見られ、ぬけがらはツツジなどの低木の地上20cmから1mという低い位置で見つけることができます。
特徴
平地から丘陵地、低い山地など明るい林で観察されます。アカマツやクロマツを好み、マツ林で4月から6月まで鳴き声を聞くことができます。松の幹より枝にとまっていることが多いので、枝を探すと姿を見つけられます。
 
■全長27mm〜32mm
チッチゼミの鳴き声を聞く
 
■全長32mm〜37mm
ハルゼミの鳴き声を聞く
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