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斜面 08月06日(火)

写真集「ピカドン ある原爆被災者の記録」などを出している報道写真家、福島菊次郎さん(92)。敗戦後の広島に通い、原爆関係だけで5万枚を撮った。けれども写した露出時間の合計は240秒にすぎない

   ◆

映像の限界を補完しようとつづったのが「写らなかった戦後 ヒロシマの嘘」(現代人文社)だ。「ピカドン」で取り上げた中村杉松さん一家も出てくる。「わしの写真を撮って世界中の人に見てもろうてくれ」。福島さんはある日、中村さんに頼まれる

   ◆

原爆症で妻を亡くし、自らも原爆症に苦しむ漁師の中村さん。極貧の中で6人の子どもを育てていた。ピカに遭った者がどれだけ苦しんでいるか、世界中の人に分かってもらえたら成仏できる―。だから遠慮せずに写してくれ、という中村さんの頼みだった

   ◆

それまでは気がとがめ、自由に撮れなかった。中村さんが赤ん坊を抱き、もらい乳に行く姿もその一つである。水ばかりの雑炊をすする一家、発作を起こし七転八倒する中村さん…。悲惨さにカメラを向ける勇気を、中村さんの言葉が与えてくれたという

   ◆

「ヒロシマの嘘」には被爆2世たちの闘いなどのほか、原爆と原発の章がある。10年前の刊行だけれど、末尾の言葉が重い。「核兵器と原発は同義語であり、人類が手にした文明の危険な終着駅である」。福島さんは3・11後、原発事故の被災地にも入っている。

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最近の斜面

      08月05日(月)
       道路の電柱などに花束が添えられていれば、そこが死亡事故の現場だと知る。花はやがて、枯れて消え、人々の記憶からも遠ざかる。長野市三輪の神社脇の市道上には、もう1年9カ月も枯れた姿を見せない花束がある……
      08月04日(日)
       県外ナンバーが目につく夏休み。「あの車はどこの県か」「一番遠い所を見つける競争をしよ」…。家族ドライブを盛り上げるのにナンバープレートが一役買うことがある。その種類が増えることになった……
      08月03日(土)
       3・11から4カ月後、ある本が復刻出版された。「原爆市長」。故浜井信三さんの回想録である。戦後初の公選で広島市長を通算4期16年。核災害に直面する今こそ広島の教訓を生かしてと家族らが刊行した……
      08月02日(金)
       獺祭書屋(だっさいしょおく)主人―。明治時代の俳人、歌人正岡子規の号である。獺祭は、獺(カワウソ)が捕らえた魚を祭りに供えるかのように並べる習性のことだ。詩文を作るときに、多くの文献や参考書を広げることにも用いられる……
      08月01日(木)
       12万観衆の異常な昂奮裡(こうふんり)に盛大な開会式の幕が切って落とされた―77年前のきょう開幕したベルリン五輪を信濃毎日新聞はそう伝えた。ナチスドイツを世界に知らしめる、ヒトラーが威信をかけた五輪だった……
      07月31日(水)
       東京・調布市のお盆は信州より1カ月早い。昨年12月小学校の給食のアレルギーで急死した11歳女子の新盆に同級生が自宅を訪ねた。原因になった「おかわり」のことをある子が泣きながら両親に打ち明けた……
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