安倍政権をナチス視、悪意に満ちた在米韓国系団体 日米関係に傷も

2013.08.06


安倍首相の顔写真に…(在米日本人提供)【拡大】

 米カリフォルニア州グレンデール市に慰安婦を象徴する少女像が設置された問題で、現地の日本人から怒りの報告が寄せられた。除幕式では、安倍晋三首相の顔写真にナチス・ドイツのシンボル「ハーケンクロイツ」が描かれたパネルが掲げられ、同市の図書館では、慰安婦とホロコーストを同列に扱う資料まで展示されているというのだ。

 「前代未聞。日本の首相の顔にとんでもないことです。ひどい悪意が感じられる。冗談やいたずらでは絶対にすまされません」

 自民党の山谷えり子参院議員は、現地から届いた写真を一目見て、こう憤慨した。これまでも在米韓国系団体による「反日活動」は目にしてきたが、今回の悪質さは突出していた。

 問題の除幕式は7月30日に行われた。「事実誤認に基づく日本批判だ」と抗議に駆け付けた現地の日本人が証言する。

 「安倍首相の顔写真に黒々とハーケンクロイツを描いたパネルを持っていた男性は胸に『ゲスト』というプレートを付けていた。グレンデール市が招待した在米韓国人の1人だった」

 日本をおとしめる行為は、これだけではない。

 同市の図書館には、慰安婦を、ナチスによるホロコースト(=ユダヤ人大虐殺)の犠牲者のように描く資料が展示されていた。例えば、遺体が投げ込まれた穴のそばに兵士が立っている写真には、以下のような事実無根の説明があった。

 《第2次世界大戦末期、日本の敗戦が色濃くなると、多くの慰安婦が日本帝国軍に殺され、その凶行が隠蔽された》

 これらの資料とともに、ブラント西独首相が1970年12月7日、ポーランドの強制収容所跡地にひざまずき、謝罪している写真も展示されている。明らかに、日本とナチスを同一視させ、日本もジェノサイド(=民族浄化・大量虐殺)を行ったかのような構成になっているという。

 現地の日本人は「彼ら(=在米韓国系団体)は着実かつ確実に、米国に反日感情を浸透させつつある。(少女像が設置された)7月30日は忘れられない日になった。本当に悔しい」と語る。

 少女像をめぐっては、グレンデール市のホームページに、姉妹都市である大阪府東大阪市が設置に賛同したかのような虚偽の記述があるとして、東大阪市が抗議文を送る事態にも発展している。東大阪市は姉妹都市提携の解消も検討している。

 日米関係まで傷つけようとする在米韓国系団体の動向について、日本政府はもっと真剣に受け止めるべきではないか。 (安積明子)

 

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