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好評既刊

2013-07-31

[]麻生発言の朝日全文書き起こし(私家版)

文章のニュアンスの錯誤が若干気になるので、自主トレも兼ねてパラグラフを整理してみた。


朝日新聞による全文*1書きだしオリジナル版)

http://www.asahi.com/politics/update/0801/TKY201307310772.html


 僕は今、(憲法改正案の発議要件の衆参)3分の2(議席)という話がよく出ていますが、ドイツヒトラーは、民主主義によって、きちんとした議会で多数を握って、ヒトラー出てきたんですよ。ヒトラーはいかにも軍事力で(政権を)とったように思われる。全然違いますよ。ヒトラーは、選挙で選ばれたんだからドイツ国民ヒトラーを選んだんですよ。間違わないでください。


 そして、彼はワイマール憲法という、当時ヨーロッパもっとも進んだ憲法下にあって、ヒトラーが出てきた。常に、憲法はよくても、そういうことはありうるということですよ。ここはよくよく頭に入れておかないといけないところであって、私どもは、憲法はきちんと改正すべきだとずっと言い続けていますが、その上で、どう運営していくかは、かかって皆さん方が投票する議員の行動であったり、その人たちがもっている見識であったり、矜持(きょうじ)であったり、そうしたものが最終的に決めていく。


 私どもは、周りに置かれている状況は、極めて厳しい状況になっていると認識していますから、それなりに予算対応しておりますし、事実若い人の意識は、今回の世論調査でも、20代、30代の方が、極めて前向き。一番足りないのは50代、60代。ここに一番多いけど。ここが一番問題なんです。私らから言ったら。なんとなくいい思いをした世代バブルの時代でいい思いをした世代が、ところが、今の20代、30代は、バブルでいい思いなんて一つもしていないですから記憶あるときから就職難。記憶のあるときから不況ですよ。


 この人たちの方が、よほどしゃべっていて現実的。50代、60代、一番頼りないと思う。しゃべっていて。おれたちの世代になると、戦前戦後不況を知っているから結構しゃべる。しかし、そうじゃない。


 しつこく言いますけど、そういった意味で、憲法改正は静かに、みんなでもう一度考えてください。どこが問題なのか。きちっと、書いて、おれたちは(自民党憲法改正草案を)作ったよ。べちゃべちゃ、べちゃべちゃ、いろんな意見を何十時間もかけて、作り上げた。そういった思いが、我々にある。


 そのときに喧々諤々(けんけんがくがく)、やりあった。30人いようと、40人いようと、極めて静かに対応してきた。自民党部会で怒鳴りあいもなく。『ちょっと待ってください、違うんじゃないですか』と言うと、『そうか』と。偉い人が『ちょっと待て』と。『しかし、君ね』と、偉かったというべきか、元大臣が、30代の若い当選2回ぐらいの若い国会議員に、『そうか、そういう考え方もあるんだな』ということを聞けるところが、自民党のすごいところだなと。何回か参加してそう思いました。


 ぜひ、そういう中で作られた。ぜひ、今回の憲法の話も、私どもは狂騒の中、わーっとなったときの中でやってほしくない。


 靖国神社の話にしても、静かに参拝すべきなんですよ。騒ぎにするのがおかしいんだって。静かに、お国のために命を投げ出してくれた人に対して、敬意と感謝の念を払わない方がおかしい。静かに、きちっとお参りすればいい。


 何も、戦争に負けた日だけ行くことはない。いろんな日がある。大祭の日だってある。8月15日だけに限っていくから、また話が込み入る。日露戦争に勝った日でも行けって。といったおかげで、えらい物議をかもしたこともありますが。


 僕は4月28日、昭和27年、その日から今日日本独立した日だからと、靖国神社に連れて行かれた。それが、初めて靖国神社に参拝した記憶です。それから今日まで、毎年1回、必ず行っていますが、わーわー騒ぎになったのは、いつからですか。


 昔は静かに行っておられました。各総理も行っておられた。いつから騒ぎにした。マスコミですよ。いつのときからか、騒ぎになった。騒がれたら、中国も騒がざるをえない。韓国も騒ぎますよ。だから、静かにやろうやと。憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね。


 わーわー騒がないで。本当に、みんないい憲法と、みんな納得して、あの憲法変わっているからね。ぜひ、そういった意味で、僕は民主主義を否定するつもりはまったくありませんが、しかし、私どもは重ねて言いますが、喧噪(けんそう)のなかで決めてほしくない。


パラグラフの位置が気になるので、文脈を考えつつ直してみた。

文面は変えてません。


朝日新聞の書き出しを元にパラグラフを整理してみる


ヒトラードイツ国民に合法的に選ばれた

 僕は今、(憲法改正案の発議要件の衆参)3分の2(議席)という話がよく出ていますが、ドイツヒトラーは、民主主義によって、きちんとした議会で多数を握って、ヒトラー出てきたんですよ。

 ヒトラーはいかにも軍事力で(政権を)とったように思われる。

 全然違いますよ。ヒトラーは、選挙で選ばれたんだから

 ドイツ国民ヒトラーを選んだんですよ。間違わないでください。

 そして、彼はワイマール憲法という、当時ヨーロッパもっとも進んだ憲法下にあって、ヒトラーが出てきた。


憲法の善し悪しではなく、有権者意志ナチスを選ぶことは可能だった

 常に、憲法はよくても、そういうことはありうるということですよ。

 ここはよくよく頭に入れておかないといけないところであって、私どもは、憲法はきちんと改正すべきだとずっと言い続けていますが、その上で、どう運営していくかは、かかって皆さん方が投票する議員の行動であったり、その人たちがもっている見識であったり、矜持(きょうじ)であったり、そうしたものが最終的に決めていく。


若い世代は好況を経験していないのに前向き、50〜60代はダメ

 私どもは、周りに置かれている状況は、極めて厳しい状況になっていると認識していますから、それなりに予算対応しておりますし、事実若い人の意識は、今回の世論調査でも、20代、30代の方が、極めて前向き。

 一番足りないのは50代、60代。ここに一番多いけど。ここが一番問題なんです。私らから言ったら。なんとなくいい思いをした世代バブルの時代でいい思いをした世代が。

 ところが、今の20代、30代は、バブルでいい思いなんて一つもしていないですから記憶あるときから就職難。記憶のあるときから不況ですよ。

 この人たちの方が、よほどしゃべっていて現実的。

 50代、60代、一番頼りないと思う。しゃべっていて。

 おれたちの世代になると、戦前戦後不況を知っているから結構しゃべる。

 しかし、そうじゃない。

 しつこく言いますけど*2、そういった意味で、憲法改正は静かに*3、みんなでもう一度考えてください。


狂騒の中でなく、冷静な議論で改憲案は練られた

 どこが問題なのか。きちっと、書いて、おれたちは(自民党憲法改正草案を)作ったよ。べちゃべちゃ、べちゃべちゃ、いろんな意見を何十時間もかけて、作り上げた。そういった思いが、我々にある。

 そのときに喧々諤々(けんけんがくがく)、やりあった。

 30人いようと、40人いようと、極めて静かに対応してきた。自民党部会で怒鳴りあいもなく。

ちょっと待ってください、違うんじゃないですか』と言うと、『そうか』と。偉い人が『ちょっと待て』と。

『しかし、君ね』と、偉かったというべきか、元大臣が、30代の若い当選2回ぐらいの若い国会議員に、『そうか、そういう考え方もあるんだな』ということを聞けるところが、自民党のすごいところだなと。

 何回か参加してそう思いました。ぜひ、そういう中で作られた。

 ぜひ、今回の憲法の話も、私どもは狂騒の中、わーっとなったときの中でやってほしくない。


靖国神社参拝を狂騒する問題にしてしまったのはマスコミ

 靖国神社の話にしても、静かに参拝すべきなんですよ。

 騒ぎにするのがおかしいんだって。静かに、お国のために命を投げ出してくれた人に対して、敬意と感謝の念を払わない方がおかしい。静かに、きちっとお参りすればいい。

 何も、戦争に負けた日だけ行くことはない。いろんな日がある。大祭の日だってある。8月15日だけに限っていくから、また話が込み入る。

 日露戦争に勝った日でも行けって。といったおかげで、えらい物議をかもしたこともありますが。

 僕は4月28日、昭和27年、その日から今日日本独立した日だからと、靖国神社に連れて行かれた。それが、初めて靖国神社に参拝した記憶です。それから今日まで、毎年1回、必ず行っていますが、わーわー騒ぎになったのは、いつからですか。

 昔は静かに行っておられました。各総理も行っておられた。

 いつから騒ぎにした。

 マスコミですよ。いつのときからか、騒ぎになった。

 騒がれたら、中国も騒がざるをえない。韓国も騒ぎますよ。

 だから、静かにやろうやと。


ワイマール憲法全権委任法*4

 憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。

 *5あの手口学んだらどうかね*6。わーわー騒がないで。

 本当に、みんないい憲法と、みんな納得して、あの憲法変わっているからね。


マスコミが作り出す狂騒状態」の中での憲法改正強行は好ましくない

 ぜひ、そういった意味*7、僕は民主主義を否定するつもりはまったくありませんが*8、しかし、私どもは重ねて言いますが、喧噪(けんそう)のなかで決めてほしくない。

改めて読み直してみると、前後の文脈から「あの手口学んだらどうかね」というのは、実は【マスコミに向けられた嫌味】のようだ。


さて。

パラグラフを整理した理由について補足。

「本来分割すべきではない、文脈として連続しているセンテンスが、別のパラグラフに分割されたことで【何に掛かる言葉なのか】が変わってしまって分かりにくくなっているのではないか?」という疑問から

例えば、こんな例文があるとする。

リンゴがある。それはまるまるとしている。美味そうな子豚である

これを、「リンゴがある。それはまるまるとしている」で区切ってパラグラフにまとめたら、「まるまるとしている【それ】」とはリンゴを指すことになる。

しかし、リンゴ下りを別のパラグラフに分けて、「それはまるまるとしている。美味そうな子豚である」のほうでまとめたら、「まるまるとしている【それ】は子豚を指すことになる。

まりパラグラフをどこで分けるかによって、「それ」「あの」といった文章が何を指すつもりで使われたのかが、がらっと変わってしまう可能性がある。


朝日書き起こしは元が「演者の主張にある程度共感していて、主張の骨子を理解しており、主語目的語を省略したり対象を明示しなくても意図が理解できる」という聴衆集団に向けられた口頭の発言を文字に起こしたものなので、どうしてもわかりにくいところは出てくる。

原稿を読み上げ、ディレクターカンペに従って進行するニュース番組の語りと、ライブで曲と曲の合間に即興でするMCと、それぞれを文章起こししてみたら、後者の「読み上げないトーク」のわかりにくさったらない、と思う。

こうした講演のトークはライブMCに近いわけで、「わかりにくい」のは当たり前とも思う。


また、整理した私家版に入っている小見出しはAZUKIによるもの

「書き起こしに小見出しを入れるのは反則」という批判は正しい。が、朝日が提示したパラグラフを整理し直した結果、それぞれのパラグラフはどんな趣旨の発言群になったか?について、改めて個別に理解を促すと「読解能力の差によって意図する通りに理解されなくなるだろう」と思ったので、ここは「AZUKI私家版は、朝日書き起こしと比較したときに、どのような意味を見出すように整理されたか?」を分かりやすくするために付けた。

……というような付記も、はてブコメントを見ると、「言わなくてもその意図がわかる人」と、「言われなければ誤解する人」にぱっくりと分かれる。つまりこれが、「理解に必要情報量は、人によって個別に異なる」ということの証左であり、今回の麻生発言が「主語目的語を省略したことで、分かりやすい人と分かりにくい人を分けてしまった」というところに繋がる。




仕事の文章整理でもそうなんだけど、「どこで改行するか」「どこで段落を分けるか」で、実は文章はそのまま同じでもニュアンス結構変わってしまう。

助詞一つこっそり変えただけで意味が逆になることだってある。

「あの」とか「それ」といった言葉が何を指しているのか、それだけでやはり意味は変わってくる。


まして、整理された原稿を読み上げるのではない、アドリブ混じりの即興の講演・演説などでは、発言者の脳内で繋がっていて、連続して聞いている聴衆にもなんとなく繋がっているものであっても、それを文章に起こしたものだと印象も変わるし、やはりニュアンスも変わる。


新聞記事などではこうした発言者の全文を掲載せずに、「文章を整理する」「ニュアンスを要約する」といった作業が行われる。

取材者が現場で聞いた内容を整理要約したものを、さらに「現場に立ち会わなかったデスク上司」が要約し、整理部が見出しを作る。

二重三重に「削ぎ落とされる」ことで、削ぎ落とされた中に入っていたニュアンスが伝わらなくなったり、逆の意味になったりする。

それが意図したミスリードである場合もあれば、錯誤や伝言ゲームミスによる誤報になる場合もある。


現代人の多くは処理すべき情報が多すぎる。

仕事日常趣味、娯楽などなど。

そうすると、特に興味のない情報見出しだけですませたい、となる。

車内吊りであったり、スポーツ新聞の数文字の見出しであったり、ネットニューススレタイであったり、140字のツイートに含まれる誰かの感想であったり。

それによって元のニュアンスが損なわれたり、逆の意味になったり、ということは日常茶飯に起きているのではないだろうか。


「腹が立つ記事」或いは「義憤に駆られることが許された記事」、見出しなどを見かけることがあったら、できるだけ原典に近いものに当たってみないと、「あっ、ナニコレ! 騙された!」というようなことがないとも限らない。というか日常茶飯

我々は読む能力もっと鍛えないといけないかもしれない。

「そんなつもりじゃなかった」「騙された」と騒いでも、どこからも賠償はされないんだし。

*1:どうも【全文】ではなく、講演全体の該当箇所(と朝日が判断した下り)の抽出らしいので

*2朝日の書き起こしでは、「憲法改正は静かに」という文脈はここで初めて出てくる。つまり「全文書き起こし」ではなく、一番最初パラグラフ以前に、別の主張があったはず。そこも検証すべきかも

*3:後でも出て来るけど、「静かに」は「注目を集めず」という意味ではなく「狂奔・狂騒状態ではなく、冷静な議論を」という比喩と思われる

*4ナチス憲法、というのは全権委任法のことかと思う

*5:問題の発言は「マスコミは」という感じで「狂騒を控え静かにするべき対象=既に騒いでいる者」に向けられている。

*6:「学んだらどうかね」という言い回しには、「窘めるニュアンス」と「唆すニュアンス」の双方があるが、前段の流れで出てきたことを考えると、これは「騒ぐマスコミ」に向けられている。

*7:ここの「そういった意味」が、どこに掛かってるのかがわかりにくい

*8:ここは前述の「全権委任法を肯定しないの意

ペペロンチーノペペロンチーノ 2013/08/01 11:09 全文を整理して下さったおかげで、話の筋がよくわかりました。ありがとうございます。それと、マスコミの一連の報道では、「いつから騒ぎにした。マスコミですよ。いつのときからか、騒ぎになった。」が取り除かれていたため、「わーわー騒がないで。」の真意がよくわかりませんでしたが、おっしゃるようにマスコミ批判の文脈でしょうね。

カルボナーラカルボナーラ 2013/08/01 12:51 私たちは、国益を考えなくてはならない。
政府や政府高官を厳しくチェックするのは必要です。
しかし、それもこれも日本が大切な母国だからです。
日本経済が復活して困る人、普通の国家になってほしくない人たちは、今の政権が安定しないように沢山のプランを立てて実行します。

よく耳をすましてマスコミに対処しましょう。
以前から、メディアの有り様は異常ですから、

amakanataamakanata 2013/08/01 13:25 書き起こしありがとうございます。ただ、世界から嫌悪されるナチスを少しでも肯定的に引用してはダメだという気持ちは変わりません。
この辺り、http://www.amakanata.com/2013/08/blog-post_1.html
のブログで言及しました。お目汚しでなければご覧下さい。

PeterPeter 2013/08/01 18:43 文脈からしても、ここセンテンスの行間を読んでも、麻生氏の発言に残念ながら弁解の余地はないと思いますよ

食い物にされる食い物食い物にされる食い物 2013/08/01 19:17 靖国はマスコミが騒ぐからアカンのやって話が主で
そこにナチスの合法的な国家掌握が騒乱のもとで成されたのを重ねてるって話でいいんでしょうか。うーん

ナチスの掌握前夜の騒乱と靖国を巡るそれとは
性質が全く違うと思うんですが
今の報道を苦虫噛み潰して見てる向きには
受け入れやすい話の流れなんですかね。

kinlatekinlate 2013/08/01 20:25 「報道はマスコミの印象操作である。実際はこう」という印象操作ですね。

kimlatekimlate 2013/08/01 20:39 kinlate>
「「報道はマスコミの印象操作である。実際はこう」という印象操作」という印象操作ですね

ちょろいなお前

PeterPeter 2013/08/01 20:46 マスコミの印象操作は多々ありますが、今回のケースはその例として適切ではないですね。改めて読み直してみると、前後の文脈から>>「あの手口学んだらどうかね」というのは、実は【マスコミに向けられた嫌味】のようだ。
それと、こういう解釈は無理がありますね。

通りすがり通りすがり 2013/08/01 21:28 「あの手口に学ぶ」をマスコミに対する嫌味と取るのは無理があるという意見には賛成しますが、麻生さんの言ってるのは「民主主義的な決定でも興奮状態で決めるといいことが無いという教訓がナチスという前例としてあるんだから、それに学んで喧噪(けんそう)のなかで決めないようにしよう」ということでしょう。

「学ぶ」というのを、いいものだとして受け入れるという意味で捉えるのが間違いでしょう。

通りすがり通りすがり 2013/08/01 22:01 新聞然り、地上波はもっとひどいですね。

橋下発言全部
「かなり行き過ぎた、
ちょっと度のきついブラックジョークというところもあるのではないか」
「(前後の文脈から)ナチスドイツを正当化した発言では決してない。
国語力があれば、すぐ分かる」と述べた。 


日テレ放送された橋下発言
「かなり行き過ぎ

読んだ人読んだ人 2013/08/02 04:11 流れを整理してみても、
「ナチスがこっそり憲法改正したのが悪い」→「みんなでガンガン議論しよう」
となるならわかるけど
「ナチスがこっそり憲法改正したのが悪い」→「ワーワー騒ぐな」
ではワケわからん。

冷静に読んで、自分で意味を考えた人は
「コレ失言だわ(何言ってるかわかんない的な意味で)」
という結論になるのではないか。

こうですかこうですか 2013/08/02 04:31 >>
(ワイマール)憲法は、(当時のドイツ周辺国が)ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも(当時のドイツ周辺国は)気づかないで変わった。

 (マスコミは)*5あの手口(当時のドイツが周辺国に気づかないようにナチス憲法に変えたことを)学んだらどうかね*6。わーわー騒がないで。(改憲も靖国もマスコミが騒いでいるから周辺諸国が問題化し、静かにならない)

 本当に、みんな(当時のドイツ国民は)いい憲法と、みんな(当時のドイツ国民は)納得して、あの憲法変わっているからね
<<
こうですか?

god4uuuugod4uuuu 2013/08/02 14:36 麻生さんの発言趣旨で1番の問題点は「ナチス云々」では無く、「憲法の中身は大した問題じゃ無い」という認識が透けて見える点です。
立憲主義というものが全く理解出来ていない証拠だと思われます。というより、自民党の方々は立憲主義の放棄を考えているのかも知れません。

あまり「ナチス」というワードに引っ張られず、麻生さんの言う通り静かに落ち着いて、日本国憲法と自民党憲法草案を見比べ、自民党案の何が問題なのか?マスコミは言葉一つでワーワー騒がずに、そういった事をもっと議論の俎上に載せるべきだと思います。
この点では麻生さんに賛成ですね…

通りすがり通りすがり 2013/08/02 17:50 これ酷いですね、大事なとこを外して報道してる。
麻生さんが言ってるのはこういう事をするな、って旨の発言のはずなのにそれを全く理解していない、国語力があるんですかねこの国のマスコミは。
それに群がって文句を言いまくる政党、マスコミ、煽動された民衆、こんなんだから国が腐るって気づかないんですかね?

揚げ足とって下らない批判をするなら、麻生さんの発言の主旨をよく考えてほしいですね。

憂国者憂国者 2013/08/02 20:45 麻生さんに賛成。
政府がいい憲法って言ってるんだからみなさんそれを信じなさい。大衆はわーわー騒ぎなさんな。マスコミも騒ぐな。
ナチスの手口は本当にうまかった。時の政府の制約たる憲法の束縛を外すべく、「有権者の合法な支持」のもと全権委任法を成立させ、多くの人間の気づかぬうちに、あくまで静かにワイマール憲法を無力化したのだから。
いろいろな見解の人間が騒ぎ立ててば必ずケチがつく。願わくば極力静謐に、議論の核心から衆目をそらしつついつのまにか目的達成してしまったナチスの手口に自民党は学ぶべきである。

憲法は政府を縛るものであってはいけない。国民を律するものなのだ!

皆そこをはっきり言わないからややこしくなるんだ。
自信をもって、声を大にして信念を語れば良い!
表現の自由の国なのだから!

ぴんぴぴんぴんぴぴん 2013/08/02 20:46 全文見てもけっきょく失言には変わりないですね。
ナチスのように静かに参拝しろってことは、ナチスを肯定的に
捉えてるように見えるし、静かに参拝する奴はナチスだというような
意味にも捉えられます。
しかも静かな参拝を推奨してるのですから、ナチスのようになれ
というメッセージを発してるふうにも受取れてしまいます。

つまりマスコミが悪いわけじゃなく、麻生さんの口が悪いんですよ。

あーああーあ 2013/08/02 21:01 ホント失言大王…
せっかく選挙に大勝して、有権者の総意の元で憲法改正していく最大のチャンスだったのに!
この大事なときに本音もらしたら全部台無しだろうが…

なるほどなるほど 2013/08/02 21:11 【あの】とか【その】って確かに文章のヘタな人が使うほど曖昧になりますよね!
リンゴの話してるのに突然関係ないブタの話始めるようなとっちらかった人とか。わかりやすい例ありがとうございます(*^^*)
で、この場合の【あの】手口の【あの】は何を指すんでしょうか?

うにうに 2013/08/02 21:16 ざっと読んだ感じでは、「憲法が幾ら良くてもナチスに悪用された経緯を鑑みると、矜持を持って改正しないといけない」そう読めましたが、米ランの人たち、あんまり目を通してないのかな?

わにわに 2013/08/02 21:47 ワイマール憲法は悪用はされてません。
憲法を無視できる法律をつくったのがナチス政権のやり口。こじつけはもういいから歴史勉強しましょうねw

憂国の士憂国の士 2013/08/02 21:57 最早日本は、相当ヤバい国だ。

情弱情弱 2013/08/02 23:26 ナチスの手口を学べってマスコミに勉強しろって皮肉だったのね
区切り方が変だったからなかなか理解できなかった
意図的にこの区切りにしたんだろうけど悪質だな

あの手口学んだらどうかね。わーわー騒がないで。

あの手口学んだらどうかね、わーわー騒がないで。

本来はこうだと思う

情弱情弱 2013/08/02 23:45 と思ったが、どうやら本当にただのジョークだったみたい

http://www.youtube.com/watch?v=SrnQREcDNJM#at=89

こういうのって周りの状況も大事だな、ジョークでみんな笑ってる

びっくり王子びっくり王子 2013/08/03 01:14 私はたまたまシンポジウムにいました。
しかし、麻生さんは、朝日が騒ぎ立てるような趣旨とはまったく逆の意味で発言していましたので、問題になっているのを知って、びっくりです。朝日の記者の理解力のなさにも、びっくり。その前に、「朝日新聞だって、戦時中は鬼畜米英といって煽り立てていたんだから」という発言があったので、その意趣返しに意図的に曲解したのかもしれません。私の理解を要約すると、「国民が何も考えないで、ただ熱気のなかで物事を決めると、どんないい憲法下でもナチのようなことが起こる。その経験に学ぶ必要がある」ということ。あの手口と言っていたかは、定かではありませんが、流れからいって、あの経験に学べといいたかったのは、間違いないと思います。
私が麻生さんなら、告訴して勝つ自信があるくらいの曲解です。

sagegesagege 2013/08/03 01:15 桜井よしこさんなどが参加する、シンポジウムでの場であったとしても・・・、ヒトラーを冒頭に持って、あの憲法を俺たちが一生懸命考えたんだからいいだろ、と言う話はいただけません。マスコミへのイヤミであったとしても、余計なこと騒がなければ問題にならないと、いう趣旨になってしまうと思います。
 しかし、私としては、ナチスの手法を行ったか言わないか、マスコミの手法は許さんという話以上に、30人,40人が寄り集まって、憲法モドキしか作れない、という自民党の事実に思考を割くべきだと思いますね。異論もなく黙々と、皆であっさりひねり出せたということに。そう、支持者こそ、本気で。

KETAKETA 2013/08/03 02:05 そもそも「ナチス憲法」なんてものは無いことにまず気づけよw
擁護が必死すぎて見苦しい。
とりあえず麻生はナチスがワイマール憲法を改憲したと思っている
高校生で習うようなことも知らずにナチスの例を出したバカであるということでいいよね?w

その例えだったらこうなるわその例えだったらこうなるわ 2013/08/03 07:21 確かに発言や文章の曲解は記者の常套手段。
主語を言わないからこんなことになるんだよ。「マスコミはあの手口に学んだらどうかね」これが真意だろ?
もともと麻生氏自身が国語力が皆無で弁論に向いてないんだから、シンポジウムなんかノコノコ出て行って調子に乗っておしゃべりすべきではない。

・麻生氏は、96条改正に反対したり慎重な立場をとる見識全てを「喧騒」「わーわー騒ぐ」という言葉でひとまとめにして貶めようと考えた
・自民党に否定的なマスコミに対し、ナチスの手口を「オススメする」ことで、痛烈に皮肉ってやろうと考えた。わざわざナチスの例えを用いたのは、相手に対しネガティブな印象を与えるため。
・しかし、政府を制約するワイマール憲法の間隙を付き、政府が全権を恣にできる法律を成立させたその意図と「手口」はむしろ、改憲にまつわる自民党の潜在的思惑の方に酷似していた。
・海外のメディアも上記のようにうけとめたため、「あの手口学んだらどうかね」という言葉が自民党陣営に向けた言葉であるとの誤解が広まった。

言葉の罠で気に入らない相手を嵌めてやろうと考えたんでしょうが、その罠のつくりではそりゃー自分が嵌まりますよ…それもどっぷり…
といった辺りがかなり真相に近いのでは。

TORITORI 2013/08/03 09:47 いや全文読んでも麻生さんの弁解の余地ないと思いますよ
「ある日誰も気づかないで静かに変わったあれを見習おう」
完全に民主主義否定です、そして独裁へと繋がったんですよ
当時の経緯からドイツ国民が納得したなんてありえない
あとマスコミの報道はしっかり全文記載してるんだから
これで偏向とか言ってる方がおかしいですよ。

やれやれやれやれ 2013/08/03 12:22 あれは単なる麻生と朝日のケンカ。
朝日を攻撃しようとした麻生の例えがヘタ過ぎて「それ自民党政権のことじゃん」って文脈になってしまったね。相変わらず頭の悪いお方だ。

護憲派もさ、勢いにまかせて雑な論理で言いたてるのやめたら?
「悪しき例として挙げて」「それを朝日への皮肉で言った」って弁明してるんだから、そこは広い心で受け入れてやってさ、わざわざそんな講演を行った麻生の真意と自民党憲法改正案の目論見を暴露してやる方がよほど現実的だろうが。

憲法は、どんな政権が権力を握ったとしても好き勝手出来ないように定める最後の砦。
時の政権が好き放題やろうと思ったら憲法を自分たちで書き換えるか、無力化するしかない。それを上手くやったのがナチス。
決して静かにはやってないけどな。国民のナショナリズムを煽って、有権者の総意の元、憲法を無視できる権力を獲得した。
その事実は麻生も認識してるようなんだが、何故この政治的手口の話を、一報道機関にあてはめようとしたのか(笑)
そりゃ「おいおい! その話お前のことやん!」ってなりますよ。


安部さんも、自民党の本音をかすめるこんな際どい例えはして欲しくなかったよ…orz

大意を見失うべきではない大意を見失うべきではない 2013/08/03 17:45 毒の強いマスコミへの皮肉だが、辞任に値する事ではない
全文読んでもナチス支持と取ってる人は、
とりあえず耳で聞いてみなさいな

麻生太郎副総理兼財務大臣閣下ご講演 ナチス発言の音声 Raw Audio Aso's Nazi comment - YouTube
ttp://www.youtube.com/watch?v=5KesXzo-qcw

「マスコミですよ」のフレーズに力入ってるから

自民党の本意とか言ってる奴は、
「そういう事にしたい」という思いまずありきで喋ってる
いい加減にすべき

のなめのなめ 2013/08/03 19:48 全文をみて、ごくごく当たり前の話だと感じますね。
昨今の報道を見る限り、ナチスとかヒトラーとか言う単語を前面に押し出しているせいで、肝心の発言の意図がぼやかされています。
そして、わーわーとうるさく騒ぎ立てる。
まさにこれこそ、麻生が皮肉っている現象そのものでしょう。

おまけに各新聞ではどこも「マスコミですよ」のフレーズを取り除いて報道している。

つまり天唾つまり天唾 2013/08/03 20:56 マスゴミに向かって吐いたつもりの唾が自分に降りかかってきた。
ただそれだけ。
挙げた例があまりに改憲派のやりたい方向性と似通っていたために、攻撃したつもりの言葉が自分にそのまま返ってきてしまった。
麻生は調子に乗ってナチスの例なんか絶対に口にしてはいけなかった。その例えでは改憲派の思惑との類似が強烈過ぎる。その程度の予測は出来たはずだし、自重してしかるべきだった。

aiai 2013/08/03 22:57 マスコミ批判してたら、案の定マスコミに揚げ足とられたんだね。

無理でしょ無理でしょ 2013/08/04 01:37 >マスコミですよ。いつのときからか、騒ぎになった。
>騒がれたら、中国も騒がざるをえない。韓国も騒ぎますよ。
>だから、静かにやろうやと。

>憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、
>ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。
>あの手口学んだらどうかね。わーわー騒がないで。

この解釈は無理でしょう。せいぜい「マスコミが騒ぐと外国が騒ぐ。
だから俺たちぐらいは騒がずにやろうぜ」程度の意図でしょう。
そもそもなんで「マスコミがワイマール憲法が
誰も気づかないままナチス憲法に変えられた手口を
学ばないといけない」んです?根本的なつじつまが合ってない。
別に、マスコミはナチス憲法に変えたい訳じゃないでしょ?

むしろ誰も気づかないままナチス憲法(?)に変わった悪しき例があるなら、
それこそ、マスコミがちゃんと騒いで世間に訴えてかないといけない。
そう言う説明でないなら「俺たち自民党がこれから日本国憲法をナチス憲法に
変えるのに、騒ぐマスコミは邪魔。なるべく俺たちは静かにやろうぜ」って意味でしょう。

TORITORI 2013/08/04 03:16 >>無理でしょさん
麻生さんはナチスの具体的なやり方
そしてそれにより独裁体制を築いたことを
まるで理解していないようにも見えますね
それでいて騒がれずに変えるのが良くて
国民が納得してると位置付けてるから救いがないです

良い記事良い記事 2013/08/04 07:33 非常に良い記事です。日本語の読めない人にとっては
かなり勉強になるかと(笑

良いコメント良いコメント 2013/08/04 19:27 コメントしてる人達の分析や動画のおかげで、報道されてるよりずっと真実に近づけた気がします。

麻生さんはいつも通り調子に乗って余計な軽口を叩いただけ。

一部のマスコミは偏向的に報道している。

党の判断は、講演の内容については掘り下げず。
当時ナチスが憲法を無視していった経緯と、改憲派が日本の憲法を変えたい理由が重なっており、徹底抗戦は不利とみなし、あっさり撤回する決断。これは早かった。

ユダヤとアメリカの問題はややこしいから、一時更迭して、ほとぼりが冷めたら復活させる手もあったけどね。
党内にもポスト待ってる人材も大勢いるんだしさぁ…

K 2013/08/05 02:05 ポスト待ってる人材はいても、ポストに適した人材がそう多くいるとは思えませんが。
確かに麻生氏は日本語において色々問題と取れる発言を残していますが、事英語に関しては饒舌。というよりまともに英語が使える政治家が少なすぎる。

いまさら投稿者いまさら投稿者 2013/08/05 12:09 詳細な解説ありがとうございました。
今の自分の立ち位置は「マスコミ報道に問題があり。」なんですが解説を読んで考えたことがあり投稿させていただきます。
私は、ナチスの手口とは騒乱を自演して民衆を欺き自分たちに都合のいい状況を作りあげたこと理解しています。
騒乱があったからナチスが台頭したのではなくて騒乱を利用してナチスの台頭があったと。
あくまで推論ですが最後の「あの手口学んだらどうかね。」の主語ですが、問題発言時の音声を聞いてみると麻生さんの皮肉たっぷりの話し方と会場の笑いを考えるとthey(?)なんでしょうね。Weではなくて。
ではtheyは誰なのか?
実はこの主語が「踊らされやすい国民の皆さん」だったとした場合、結構しっくりくるように感じます。例えば、今回のことを引き合いに出しても、マスコミが、短文を抜き出し配信する方法でミスリードを誘い(読売は釣られて慌てて見出し差し替えましたが、)海外の批判を誘導しました。
マスコミが、外圧に弱い日本の政治家を晒し者にして更迭し憲法改正議論を潰そうと考えていたら、騒乱(海外の反応)を利用して自分たちの都合のいいように状況を変えてしまうという意味でまさにマスコミのやり方はナチスの手口に学んでいると言えます。
靖国参拝も与論をあおり参拝しにく状況を生み出した。これもマスコミ主導の状況変更です。
マスコミの手口はナチと一緒といっているのでは。
で踊らされやすい国民は、ナチの手口学んでマスコミに踊らされるなと。
以上あくまで推論です。主語が国民だった場合、私たちはどう反応すれば良いのでしょう。
真意のほどは闇の中です。
わかっているのは、マスコミと麻生さんの確執が生み出した批判合戦が世界に配信され日本がとんでもない誤解を受けているということでは。
どっちも国民に謝罪と反省が必要と思います。
稚拙な文章と推論でご不快を感じた方もいらっしゃると思いますがお許し下さい。長文ですいませんでした。

いまさら投稿者いまさら投稿者 2013/08/05 16:14 度々すいません。
投稿してから冷静になると国民が主語は無いですね。
今回の騒動で初めて憲法改正の草案を読みました。
また、イスラエルの外務大臣と麻生さんがフレンドリーに会見している様子も動画で見ました。それで少し麻生さんを見直しました。
失言なのは間違いないでしょうが短文だけを抜き出しナチス崇拝者のように海外に報じられ外圧で更迭されてしまうとなれば残念です。
フレンドリーにしていたイスラエルの外務大臣は今なにを思っているのでしょう。コメントを聞いてみたいです。

いまさら投稿者いまさら投稿者 2013/08/05 21:00 ホントに何度もすいません。
共同通信の英語版の麻生さんの簡素な記事を見てください。
あれではナチス否定と取れる海外の人は皆無では?
やっぱりマスコミは誘導しようとしてるのでしょうか?

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