GARNET CROWが解散「やりきった」…大阪で13年間の活動に幕

　今年3月に解散を発表していた男女4人組バンド・GARNET CROWが9日、グランキューブ大阪メインホールでラストライブ『GARNET CROW livescope 〜THE FINAL〜』を開催し、活動拠点である大阪で13年間の活動に幕を下ろした。最後のMCでボーカルの中村由利は「今までノンストップで駆け抜けて参りました。それもここに来てくれているファンの皆さんのおかげだと思っています。本当に13年間、多くの温かい声援をありがとうございました！」と感謝を伝え、会場の約3000人のファンも拍手と歓声で応えた。

　「ようこそラストライブへ！」と中村の一声でスタート。「皆さんと一番すてきな思い出を作りましょう！」とテンションを上げ、最初から全力のパフォーマンスを展開。これまでの集大成として、デビューシングルやオリコン最高4位を記録したヒット曲「Over Drive」を含む全25曲を熱唱した。

　ライブ終盤のMCでは、きのう8日に人気アイドルグループ・AKB48が『第5回選抜総選挙』を開催したことで「おかもっち（岡本仁志、G）が『総選挙を俺らのライブに当ててきた』って」と振ると、岡本も「がっつり当ててきたよね！　まぁ実際は関係ないけど（笑）」といつもとおり軽快なトークで会場を沸かせていた。

　その時が迫るなか、中村は「私たちは解散しますけど、楽曲は生きています。皆さんの心のなかでふとした瞬間。皆さんの人生の節目の瞬間に私たちの楽曲が流れて、そして皆さんの人生が実り多いものになるように、そう願っております」としみじみ。「これからも私たちの作り上げた楽曲を大切に聴いてください！」と笑顔で呼びかけた。

　最後のMCにファンも感極まるなか、中村は「“15年間”どうもありがとうございました！」と肝心の部分を言い間違えてしまい会場からドッと笑いが。「あと2年間やろうよ！」と解散を惜しむ声も飛び交うなか、最後の曲を歌い上げラストにメンバー、出演者たちは手を取り、中村が改めて「“13年間”応援ありがとうございましたー！」としっかりと締めた。

　3月30日のツアー最終日に突然、中村の口から13年間の活動に終止符を打つと発表。解散ライブは先月24日に東京国際フォーラムホールA公演が行われ、大阪2days公演ではきのうときょう合わせてのべ約1万1000人のファンが最後のパフォーマンスをその目に焼き付けた。

　中村由利（Vo）、AZUKI七（Key）、古井弘人（Key）、岡本仁志（G）の4人組からなるGARNET CROWは2000年3月29日、シングル「Mysterious Eyes」「君の家に着くまでずっと走ってゆく」で2作同時デビュー。『名探偵コナン』のオープニング／エンディングテーマを多数提供した。

　なお解散理由をライブ中に明かすことはなかったが、関係者には「やりきった」と話しており、解散後の4人の活動は現段階で未定という。ラストライブの模様は7月20日午後11時よりWOWOWライブで放送。

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