ヤンキース・ロドリゲス 出場停止処分に8月6日 10時37分
大リーグのスター選手で過去3回アメリカンリーグの最優秀選手に輝いたヤンキースのアレックス・ロドリゲス選手について大リーグ機構は禁止薬物を使用していたとして来シーズンいっぱいまでの出場停止の処分にすると発表しました。
また、このほか12人の選手を同様に50試合の出場停止処分にすると発表しました。
大リーグ機構はことし1月、フロリダ州マイアミの新聞が、地元のクリニックがロドリゲス選手を含む複数の大リーグの選手に禁止薬物を提供したという疑惑を報道したことをきっかけに独自に調査を進めてきました。
その結果、大リーグ機構は先月、ブルワーズの強打者、ライアン・ブラウン選手を今シーズンの残り全試合の出場停止にしたのに続いて今回、ヤンキースのロドリゲス選手など13人の選手の処分を決めました。
このうち、過去3回アメリカンリーグの最優秀選手に輝いているロドリゲス選手については今月8日から来シーズンいっぱいのすべての試合、合わせて211試合の出場停止処分としました。
ロドリゲス選手がこの処分を受け入れるかどうかは明らかにしておらず、ロドリゲス選手の今後の動向が注目されます。
一方、大リーグ機構はレンジャーズのネルソン・クルーズ選手など12人の選手を禁止薬物の使用で50試合の出場停止処分とし全員が、この処分を受け入れたと発表しました。
数々のタイトルを獲得
ヤンキースのアレックス・ロドリゲス選手は右打ちのスラッガーで大リーグで通算647本のホームランを打っていて、これは大リーグ歴代5位、現役最多の記録です。
マリナーズに在籍していた大リーグ3年目の1996年に打率3割5分8厘で首位打者のタイトルを取ったのをはじめ、これまでにホームラン王を5回、打点王を2回など、数々のタイトルを獲得しアメリカンリーグのMVP=最優秀選手に過去3回輝いています。
ヤンキースに所属する今シーズンは左股関節のけがなどの影響でメジャーの試合には出場していません。
過去には、レンジャーズに在籍していた2001年から2003年の間に禁止薬物を使用していたことをみずから告白したことがあります。
それ以降は、禁止薬物を使用しているのではないかという疑惑が持ち上がることがありましたが、ロドリゲス選手は一貫して認めてきませんでした。
50試合出場停止の12人
大リーグ機構が50試合の出場停止処分を受け入れたと発表したのは以下の12人の選手です。
現在、メジャーリーグに登録されている選手が5人。
レンジャーズのネルソン・クルーズ選手、タイガースのジョニー・ペラルタ選手、フィリーズのアントニオ・バスタード投手、パドレスのエバース・カブレーラ選手、ヤンキースのフランシスコ・セルベーリ選手です。
マイナーリーグでプレーする選手が6人。
メッツのジョーダニー・バルデスピン選手、同じくメッツのセザール・プエロ選手、パドレスのファウティーノ・デロスサントス投手、マリナーズのヘスース・モンテーロ選手、ヤンキースのフェルナンド・マルティネス選手、アストロズのセルジオ・エスカローナ投手です。
さらに現在、フリーエージェントのジョーダン・ノルベルト投手です。
コミッショナー「公正なルールの下で処分」
大リーグ機構のセリグ・コミッショナーは、「処分は、証拠を積み上げ徹底的な調査を行い、公正なルールの下に行われた。シーズン中にもかかわらず調査を行う必要性もあった。今後、違反をした選手たちへの処分を一層厳重に行い、抑止に努めたい。私たちは選手と共に、薬物は許されないということを改めて認識しなければならない」というコメントを発表しました。
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