NO.1 2003-06-24
がけ川をみんなでジャブジャブしよう!!

六木・神明遊歩道にそって、通称「がけ溜め」と呼ばれるがけ川があります。これからの季節は、ヘドロなどの悪臭が広がり、せっかくの景観を損ねています。
特に綾瀬川とがけ川の間には「開かずの水門」があり、発泡スチロールなどのゴミに加え、1,5mものヘドロが堆積し、悪臭を放っています。
そんながけ川を、地域住民・足立区・NPOが力をあわせてきれいにしようという試み『垳川ジャブジャブ大作戦』が、7月6日よりスタートします。
これは全国の自治体が取り組みはじめている「区民との協働事業」のひとつであり、それぞれが持っている力を出し合って、共通の課題に取り組むというものです。今回の事業では、足立区が資金や場所を提供し、企業やNPOが専門技術を提供し、地元のボランティアがとぎ汁発酵液やドロ団子をつくる、という分担作業を行います。

期間は7月から9月までの3ヶ月間。日曜日を中心に、ドロ団子つくりの講習会や、付近のゴミ掃除などを行っていきます。垳川がきれいになれば、六木・神明遊歩道は、都内でも有数の巨木の森と清流・がけ川として注目されるでしょう。私たちの手で、私たちの町をきれいにする取り組みに、ぜひともご参加ください。

コラム:EMってなあに?
ヘドロなどの悪臭を閉じ込め、さらには分解させるのに使うのが、EM菌です。
EM菌は人などの生き物によい働きをするバクテリアの集まりです。みなさんが食べるお米のとぎ汁に、EM菌を混ぜて発酵させた「とぎ汁発酵液」を川に流したり、赤土とEMぼかしを混ぜてつくった「ドロ団子」をヘドロに投げ込んだりします。
「そんなこと本当にできるの?」ええ、できるんですとも!瀬戸内海をはじめ、EMを使って川や海がきれいになったという報告が全国各地でなされています。みなさんもその目で本当かどうか確かめてみませんか?
がけ川のヘドロがなくなって、綾瀬川をジャブジャブきれいにしてしまう、そんな面白くて楽しいイベントがこの夏はじまります。皆さんのご協力をお待ちしております!

米のとぎ汁EM 発酵液の作り方はこちら

編集後記
今回のプロジェクト説明会で、六木・神明のみなさんとお会いする機会をたくさんいただきました。一番驚いたのは「がけ川をきれいにしたい」というみなさんの熱意でした。地元の人は、みながけ川に愛着を持つと同時に、汚れた川を悲しんでいたことを知りました。この夏、きれいになった川を見て、笑顔をつくる地元の皆さんに会えることを楽しみにしています。