兄貴分のメッセンジャーも、藤浪に刺激を受けた【拡大】
チームの勝ち頭(10勝)である助っ人が語気を強めれば、8日の3戦目に抜てきされる予定の秋山も、共鳴した。
「(藤浪は)勝負どころでいい投球をしていましたね。僕ができないことを、藤浪はできる。中西(投手)コーチから、そう比べられるので、言われないようにしたい。次で4回目の先発ですから。次こそは勝ってチームに貢献したい」
3歳下の後輩の姿に、刺激を受けないわけがない。投手陣全体に、そんな藤浪の“相乗効果”が確実に広がっている。阪神に新たな風を吹かせた西岡が故障で離脱している中、苦しいムードを変えられる存在こそ、常識を打ち破る19歳、藤浪だ。躍動するルーキーの姿、言葉に、燃えない選手などいない。
「リリーフ陣のことを考えれば、球数も減らして、(イニングを)投げられるようにしたい」と表情を引き締めた藤浪。さらに上へ、上へ-。そんな若き総大将に引っ張られ、チームに逆転Vへの不屈のエネルギーが生まれる。投手陣の合言葉は『藤浪に続け!!』。虎は絶対に、あきらめない。 (小松 真也)
(紙面から)