2013.8.6 05:05(2/3ページ)

藤浪、総大将や!「優勝狙う」“言霊”で虎一丸

優勝を誓った東京ドームでのお立ち台

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 絶対勝つという気迫。あきらめないという執念-。その姿、“言霊”が虎に闘魂を注入した。歴史的G倒から一夜明け、藤浪は甲子園でキャッチボールやランニング。夏の高校野球が終わるまでは最後となる聖地で汗を流すと、再び、熱いフレーズを発した。

 「まずは、次の試合なんで。いまは巨人のことは考えないでおこうと思っています」

 余韻は残さず、次戦、11日の中日戦(ナゴヤD)だけを見すえた。Gとの6・5ゲーム差を縮めるにはどうすればいいのか。大事なのは目の前の一戦必勝しかない。

 チームを奮い立たせた。前日4日、東京ドームの激闘。「まだまだ阪神はあきらめてないですし、優勝を狙いにいきます!!」。敵地のヒーローインタビューで力強く宣言した。負ければ、宿敵に優勝マジックが点灯する崖っぷちで魂を揺さぶる快投。雄叫びを上げ、感情むき出しのスタイルで6回無失点に封じた。高卒新人としては球団初の巨人戦初登板初先発勝利。そんなマウンドの雄姿、熱い言葉がチームメートの心を震わせた。

 6日からの広島3連戦。先陣を託されるメッセンジャーが、闘志を継承した。

 「(巨人と)6・5差しかない。直接対決も7試合ある。あきらめていないし、あきらめてはいけない。チーム全体がそう思っている。勝てるチャンスを与えたい。(巨人戦の)藤浪のああいう姿は勢いをくれるよ」

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