藤原が壁にぶちあたっている。大卒4年目。D2位で入団した左腕だが、現在は2軍暮らし。苦しい胸の内を明かした。
「いろいろチャンスはもらったんですけど、ものにできていない。今は1軍に呼ばれるような段階でもないです。いろいろやり過ぎている部分もあるんですかね。でも、考えてやらないといけないですし…」
今季1軍では7試合に登板し、0勝0敗、防御率1・69。ただ、与四球は6つと、制球が定まらないシーンが目立つ。首脳陣が藤原に求めるのは左のワンポイントではなく、ロングリリーフ。様々な状況を経験するために5月2日のウエスタン・ソフトバンク戦(鳴尾浜)で先発した。ただ、「技術的」な面で修正すべき点は多い。
現在、1軍の左のリリーフはベテラン加藤に疲労の色が見え、筒井もまだ本調子ではない。若手の力が必要だ。「調子を上げていかないといけない。ましてや左ですし、1軍で投げられるようにしないといけない」。殻をぶち破り、虎投のワンピースに加わる。 (西垣戸 理大)
(紙面から)