東京アールアンドデー(東京都千代田区)は、京都市の梅小路公園内で架線給電方式にて運行している遊戯用の路面電車(いわゆる「チンチン電車」)を蓄電池動力化する。京都市から同業務を受注した。蓄電池は、GSユアサが京都市に無償提供したリチウム(Li)イオン2次電池を使う。
京都市は1895年、日本で初めて路面電車の運行を始めた。梅小路公園の遊戯用電車は、この市電で初期に導入された車両(N27)1両を動態保存しているもの。車体は作り直したが、機械系は導入当時のままという。
京都市は現在、梅小路公園の再整備を進めており、2014年1月にはJR梅小路社宅跡地を公園として整備し、「すざくゆめ広場(仮称)」と「市電ひろば(仮称)」を新たに開園する。路面電車の蓄電池動力化はこの計画に伴うもので、新設する両広場に乗降場を設置し、緑化した軌道上を走行させる予定。市は2013年5月、概算予定価格約4300万円として、蓄電池車両化の製造請負業者を公募していた。
東京アールアンドデーは、電気自動車(EV)やレーシング・カー、カーボン・ファイバー複合材料などの研究開発と少量生産を手がけている。1981年設立で従業員は現在約150人。この受注で同社は、EVで培ってきた電動車開発技術を初めて鉄道車両に応用する。外観は変更しない方針。動力を蓄電池にすることで不要になる集電装置(ポール)もそのまま残す。充電はEV用のCHAdeMO式急速充電機を利用するため、給電設備や保守コストを抑えた車両の運行が期待される。
(Tech-On! 赤坂麻実)
[Tech-On! 2013年8月5日掲載]
人気記事をまとめてチェック >>設定はこちら
梅小路公園、蓄電池、東京アールアンドデー、GSユアサ、チンチン電車
東京アールアンドデー(東京都千代田区)は、京都市の梅小路公園内で架線給電方式にて運行している遊戯用の路面電車(いわゆる「チンチン電車」)を蓄電池動力化する。京都市から同業務を受注した。蓄電池は、GS…続き (8/6)
センサーを利用したデジタルヘルス系ビジネスを手がけるWINフロンティアは、スマホのカメラで指の血流を“撮影”し、精神的にどの程度リラックスした状態にあるかを測るアプリ「ZEN呼吸法&リラックス効果測…続き (8/6)
ネットアップは2013年8月5日、外出先のモバイル端末から社内の機密文書ファイルを安全に閲覧するためのゲートウエイソフト「NetApp Connect」(写真1)を発表、同日提供を開始した。モバイル…続き (8/6)
各種サービスの説明をご覧ください。
・女性部長111人、日立変えるか
・太陽誘電、実装面積5分の1の無線モジュール
・オウケイウェイヴ、ネット顧客対応1画面に集約
・日産と三菱自の軽共同出資会社、水島製作所の生産コスト1~2割削減
・富士電機、電力制御をシステム化…続き