ここ最近、飲食店従業員のアレなツイートが増えまくってますね。
ざっくり振り返る
流れをご存知ない方のために、簡単にまとめてみます。
第一弾?は先月のローソン。これを受けて、店舗は休業したそうです。
先週あたり、バーガーキングも騒ぎに。店舗と従業員を処分したとのこと。
続いて8/4、「ほっともっと」の従業員が冷蔵庫に入り、炎上しました。詳細を調査中とのこと。
直近、8/5には「丸源ラーメン」が炎上。食材を口にくわえた写真をアップしました。
いずれも発覚はツイッター、フェイスブックといったソーシャルメディアが原因になっています。本人がふざけてアップした投稿が、炎上ネタを求める人々のエサになってしまったという、ありがちな構図です。
安さの代償
この種の話って、別にそこまで怒ることじゃないと思うんですよね。
長年の友人が飲食店で働いていたのでわかりますが、現場レベルでは、言えないようなことってけっこうあるじゃないですか。
職場にはおバカな従業員もいますし、適当にごまかして料理を出すことも、ゴキブリがキッチンをうろついていることもあるでしょう。飲食店の現場では、総じて炎上必至のびっくりエピソードがてんこ盛りです。
ソーシャルメディアはそれらを可視化したと考えられるでしょう。今までは普通に起こっていたことが、見えるようになっただけです。ぼくらは「知らぬが仏」だった、と。
さらにいえば、低単価を維持するためには、こういう従業員を雇わざるをえない、という状況があることにも留意しておくべきでしょう。
ディナー1食2万円の高級レストランならいざ知らず、のり弁1食320円のほっともっとに文句を言うのも、何だか酷な気がします。採用コスト、教育コストを乗せたら、この値段は維持できないのではないでしょうか。汚い言葉になりますが、「安かろう悪かろう」です。
低価格には、低サービスが伴います。低賃金ゆえ、従業員の質も高くありませんから、ちょっと理解しがたい行動を取ることもあるでしょう。
法に触れるレベルは流石にNGですが、外食産業を利用する際には、こうした前提をある程度ぼくらは受け入れないといけません。
さらに敷衍すれば、ぼくら消費者が「安かろう悪かろう」を認めないがゆえに、日本の労働は苦しいものになっているともいえます。
これからもおバカな従業員は可視化されていくでしょう。それによってサービスが向上するのはいいことかもしれませんが、誰かが採用・教育コストを負担しなければいけないことも、忘れてはいけません。
個人的には、法に触れる範囲でなければ、目くじら立てず笑えばいいと思うんですけどね。別に人が死ぬわけじゃないし。
関連本はこちらを挙げておきましょう。Amazonレビュー70件超、賛否がわかれまくっている作品です。ぼくは大賛成。