アジアと向き合う:戦後68年のニッポン/5 ヘイトスピーチと韓国留学生
毎日新聞 2013年08月06日 東京朝刊
「韓国人にとって旭日旗が何を意味するのか、土産物店主は知らないと思う」。日本の友人に、そう言われた。知らないからといっても、韓国には不快な思いをする人がいる。そのことを、日本の人たちにも知ってほしい。
6月に京都の呉服店で、祇園祭に着て行く浴衣を買った。黒地にアイボリーとピンクのボタンの花。ホストファミリーが「日本らしい」と勧めてくれた。
植民地支配を体験した世代が少なくなる中で育った。自分たちの世代こそ、アジアの関係を変えていかなければならない。そのための答えを今、探している。=つづく