【清宮涼】広島市の原爆ドーム前を流れる元安川の水面に5日夜、昨年12月に亡くなった漫画家の中沢啓治さんと、中沢さんの被爆体験をもとにした代表作「はだしのゲン」の主人公、中岡元の姿が並んで映し出された。
広島市の市民グループが企画。福島第一原発事故や震災に向き合う被災地への思いも込め、「生きろゲン!!」の言葉を添えた。
会場を訪れた中沢さんの妻ミサヨさん(70)は「主人は『ゲンは俺の分身。俺が死んでもゲンは生き続け、世界に原爆の怖さや平和を訴えてくれる』と言っていた。まさにその思いを表現してくれました」と話した。