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感謝・恐怖・差別…「原爆の子」37人の半生、出版へ

写真:手記を集めた早志百合子さん。手前は「原爆の子」の初版本(右)と1999年につくった冊子=広島市中区中町拡大手記を集めた早志百合子さん。手前は「原爆の子」の初版本(右)と1999年につくった冊子=広島市中区中町

写真:「原爆の子」の初版本を手に、編者の長田新さんと記念撮影をした子どもたち=1952年、広島市、早志さん提供拡大「原爆の子」の初版本を手に、編者の長田新さんと記念撮影をした子どもたち=1952年、広島市、早志さん提供

 【佐々木敦斗、後藤洋平】広島で被爆した子ども105人の作文を集め、原爆投下の6年後に出版された「原爆の子」(岩波書店)。子どもたちは戦後をどう生きたのか。うち37人が手記を寄せた「『原爆の子』その後」が今月中旬、出版される。平和な時代への感謝や放射線の恐怖、被爆者への差別に直面した思いがつづられている。

 作文を書いた子どもたちの親睦会「『原爆の子』きょう竹会」の会長で広島市安佐南区の早志(はやし)百合子さん(77)が手記を集めた。1989年からメンバーに後日談を募り始めた。

 きっかけは、ともに自宅で被爆した母政子さんの死だ。甲状腺がんが転移し、手術を7回繰り返した。それでも「ぜったいに生き抜くんじゃ」と語っていた母の人生を振り返り、「被爆者の『その後』を伝えたい」と思い始めた。

 つらい思い出が多いのか、手記はなかなか集まらなかった。原爆の悲惨さや平和の大切さを将来に伝えたい――。早志さんは一人一人に手紙で思いを伝えると、少しずつ返事が寄せられるようになった。

 「家族そろって一応の食事ができる幸せな日々を送っています」「孫もでき、幸せに暮らしている」。平穏な日常や、原爆症への不安がつづられていた。

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