中国の7月非製造業PMIは上昇、インフレ圧力高まる
[北京 3日 ロイター] - 中国国家統計局が3日発表した7月の中国非製造業購買担当者景気指数(PMI)は54.1となり、6月の53.9から上昇した。政府の小規模企業に対する支援策が景況感を押し上げた。データではインフレ圧力の高まりも示されている。
PMIは50を上回ると景況の改善を示し、下回ると景況の悪化を示す。
国家統計局が1日に発表した7月の製造業PMIは、予想をやや上回る水準となっていた。
中国物流購買連合会(CFLP)の蔡進・副会長は最新のデータについて、「新規受注のサブ指数が継続的に50を上回っており、非製造業分野の景況感が上向いていることを示している。需要の面では安定的に伸びる基盤ができている」と指摘。その上で「下期が良好なスタートを切ったことが示された。厳しさはあるものの、中国は安定的な経済発展を維持するための基盤と条件が整っている」と述べた。
7月の新規受注のサブ指数は50.3と6月と変わらず。新規輸出受注は6月の50.4から53.1に上昇した。
セクター別では、観光と通信分野が急速に勢いを増した。また雇用のサブ指数は6月の50.0から7月は53.0へと上昇した。
7月はインフレ圧力が高まったことも示されている。投入物価指数は58.2と、6月の55.0から上昇した。
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