トークショーの来場者とにこやかにふれ合うグランパスのMF藤本(右)=愛知県安城市内で(木村尚公撮影)
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名古屋グランパスのMF藤本淳吾(29)が4日、愛知県安城市で行われた「安城七夕まつり」のトークショーに登場し、ゴール量産を宣言した。チームではFWケネディ、玉田、MF小川の3人がそろって7得点を挙げているが、藤本は2得点止まり。「3人に並ぶくらいにならないと」と自らの得点力アップで強力カルテットを目指す。
風にたなびく色とりどりの吹き流しを見やりながら、藤本が心中の複雑な思いを言葉にした。「自分が点を取っていないというのが引っかかる。ズミ(小川)、ジョシュア(ケネディ)、玉さん(玉田)は同じ得点を取っているのに…。オレも3人に並ぶくらいにならないと」
グランパスは4連勝中。攻撃陣も3人がそろってゴール数を「7」まで伸ばしている。チーム全体としては波に乗っているのだが、藤本自身は物足りなさを感じていた。
清水時代の2010年に自己最多13得点をマークした男にしてみれば、今季の2得点は少なすぎる。原因は「ゴール前での冷静さ」だと藤本は自己分析する。点を取りたいという意欲が強い分、チャンスで余計な力が入っているという。
「磐田戦(3日)でも決定機で外した。決めればチームも楽になっていた。ゴール前でシュートを打つところまではいく。あとはペナルティーエリア内で冷静になれるかどうか」
七夕まつりの会場内に飾り付けられた短冊には、「勝利」と願いを記した。「4連勝で止まらず、伸ばしていきたい。自分も輝きを取り戻したい」と藤本。天才レフティーがケネディ、玉田、小川の3人に並びかけるような勢いで得点を重ねれば、グランパスの強さは盤石になる。 (木村尚公)
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