かりあげくんの短距離講座 ~最大のパフォーマンスを発揮させるには~

短距離走を速く走りたい。その一心でがむしゃらに頑張ってきたけれど、なかなか速くなれないし、怪我ばかりしてしまう。
それは、自分自信の練習方法、動きに原因があったんだ。最大パフォーマンスを発揮できるようになる、短距離走のノウハウを日々更新していきます。


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今回は、陸上短距離の山縣亮太選手の高校時代と大学時代の走りの違いについて、書いていきたいと思います。
$かりあげくんの短距離講座  ~最大のパフォーマンスを発揮させるには~ 


山縣選手に関しては、今短距離界で最も注目されている短距離選手の一人といえる選手でしょう。

山縣選手の高校時代と大学での走りの違いについて、書いていきたいと思います。

どうして、山縣選手が今のように速く走ることができるようになったのか。そこを少し書いていきたいと思います。


これが修道高校時代の走りです。





これが、山縣選手が、自己ベストを出した時の映像がのっている、走りです。






走りを見る限り、大学に入って、どんな力が備わったことで、タイムが変わったのか、

言えることは、

「後半の安定感」 ですね。


織田記念の映像を見ていただけるとわかると思うのですが、50メートルを過ぎてからの山縣選手の伸びにほとんどの選手は置いていかれています。


映像で見る限りでは、高校時代と大学時代の一番の違いは、「後半の安定感」だと言えます。


山縣選手が後半の安定感、伸び、を大きく向上させることができた要因について、山縣選手自身は、

日本陸連の合宿で大きく競技に対しての考え方がかわったとのことです。


山縣選手が、今のように注目されるようになったのは、大学2年生になってからです。

それまでの、入学してから1年間は、なかなか調子が戻らず、不調から抜け出すことができませんでした。

当時は、そのきっかけを探すためにも、練習や試合に励んでいたそうです。


そして、そのきっかけを見つけたのが、昨年の3月に行われた陸連の合宿だったそうです。


陸連の合宿では、「走りの技術以上に、ものの見方が変わった。今までは自身の感覚的なことを重視して走っていた。人の話を素直に聞けるようになった。」

と山縣選手は言っています。

この合宿では、ものの見方がかわるということの内面の変化により、技術的にもプラスの影響があった、

とも述べています。


その合宿で、自らのウィークポイントでもある、中盤から後半にかけての安定感、

伸びが改善され、理想的な走りのイメージが確立されたそうです。



やはり、走りの改善には自分の中で、良いイメージをもつことが、大切なことの1つなのでしょう。


また、これはあまり知られていないことでもあるのですが、山縣選手は、


大学に入ってから、以前から続けていた空手において、ある空手塾に入門したそうです。


山縣選手は、

「アジア初の10秒を切りたい。 9秒台への指導は、その空手塾での指導で身につけることができる走法でしかありえない」



という動機で空手塾へ入門したそうです。

そうした山縣選手の取り組みもあった成果が昨年の活躍につながったと僕は思っています。



陸上競技において、自身の持っている能力を最大限にはっきするために、山縣選手は自身の手で空手塾へ入門しました。


僕も大学生で、山縣選手と年齢は近いですが、こうした選手の取り組みを見ていると、

単に「走る」練習をすることだけが、

自身の持っている能力を最大に発揮できる、最適な方法である。


とは言えそうにありませんね。 いろいろな所に、速く走るための、自身の能力を発揮するためのヒントが隠されていると思います。



山縣選手の走り、記録の変化には、


・「日本陸連での合宿での取り組みにより、ものの見方、考え方の変化という内面的な変化から、理想とする走りのイメージが確立されたこと」


・「自身の最大の能力を引き出すために、空手塾に入門して、走法の指導を受けていたこと。」



こういったことが、山縣選手が記録を伸ばした大きな要因だと言えます。




速く走るためには、良いイメージを持ち、走る練習だけではなく、色々なトレーニングからきっかけをつかむことが大切なんだと山縣選手も取り組みからわかります。

長くなりましたが、

山縣選手について書いてきました。


最後に、今季の山縣選手の試合の動画が配信されていたので、アップしたいと思います。



今季も山縣選手には、大きく期待していきたいですね。



向かい風4.0で、10秒47です。

向かい風ながら素晴らしい記録です。





これは最新の動画です。4月29日、今日行われた大会山縣選手の走りです。








これは、400メートルリレーの動画です。

山縣選手は、アンカーで最後の追い上げが素晴らしいです。

この走りを見ていると今季も良い記録ができそうな予感がします。




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前回に引き続き、高いパフォーマンスを発揮するためbのストレッチ方法について書いていきたいと思います。

前回は、アップ時においての静的ストレッチは、

これから高いパフォーマンスをする上での準備運動としては逆効果だと書きました。

では、実際に陸上の短距離のような瞬発系のスポーツにおいて、どんなストレッチが有効であるかというと、

静的ストレッチに対して、動的ストレッチが挙げられます。

実際、運動前には、静的ストレッチではなく、動的ストレッチが有効なのは、常識化してきているので、知っている人は多いと思います。

では、なぜ、静的ストレッチを行うとパフォーマンスが低下してしまうのでしょうか。

静的ストレッチを行うことでのメリットは、

・身体の柔軟性が増すこと

・筋肉が弛緩(ゆるみ)、疲労を抜き、身体を休めることができること

・身体がリラックスして、副交感神経が働くということ

(副交感神経は、人が睡眠をしている時や、休息している時などに働く神経のことを表します。)


といったところが、静的ストレッチの効果ともいえます。


では、逆にパフォーマンスを行う前での静的ストレッチ行うことでのデメリットをあげたいと思います。

・筋肉がゆるみ、伸びきったゴムのようになってしまい、パフォーマンスが落ちる


・リラックス効果同様に、体を休めることになります。座ってゆっくり筋肉を伸ばしていくストレッチでは、


冬季練習のアップ時など体を冷やしてしまう恐れがあるため、適していない

などあげられます。


これらを見てみると、静的ストレッチには、リラックス効果や体を休めているときに働く副交感神経も働くことから、



アップ時において、



これから体を起こして、ベストパフォーマンスへの準備をしていくのに、体をリラックスモードに、休ませることに、神経を働かせていることになります。

競技前に向いているアップとは、言えませんね。

そこで、アップのときにぜひ取り入れなければならないのは、



動的ストレッチです。


動的ストレッチとは、静的ストレッチとは、対照に、

体を静止させて、筋肉をゆっくり伸ばしていくストレッチではなく、動かしながら、実際の動きに近づけながら行うストレッチです。

動的ストレッチのメリットは、

・身体の柔軟性が増すこと


・交感神経が作用して、心の準備ができること

(交感神経とは、身体が活動している時に働く神経)


・身体を確実に温めながら、交感神経をも働かせることができる。

などが挙げられます。

デメリットとしては、リラックス効果があるわけではないので、ダウン時には適していないことです。

このように、動的ストレッチ、静的ストレッチについて、メリット、デメリットを上げていくと、改めて、短距離走で練習前、



試合前に、ベストパフォーマンスを発揮させるには、



動的ストレッチを積極的に取り入れていく必要があるといえます。


短距離走で必要なハムストリングスの柔軟性を向上させる動的ストレッチを参考として、
紹介します。




僕が高校生のとき、こういったストレッチの知識が乏しかった時など、



部員とくだらない会話をしながら、

何となく、静的ストレッチを繰り返し行っていたような気がします。

陸上のアップの仕方もしっかりと考えて、行っていけるとよいですね。

陸上のアップでは、最初にジョグをして、その後ストレッチをすると思いますが、そのときにも、静的ストレッチではなく、動的ストレッチを行っていけるとよいですね。


最後まで読んで頂き、ありがとうございます




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あなたは、短距離走の練習や試合前にはどんなストレッチを行うでしょうか。


怪我を予防するために、入念にストレッチを行い、筋肉や関節をよく伸ばしておく人もいると思います。


今回書いていくことは、このストレッチの方法について書いていきたいと思います。



ストレッチと言って思い浮かべる方法は、一定時間同じ体勢で静止して体を伸ばすストレッチだと思います。


このストレッチを静的ストレッチと言います。


この一定時間同じ場所を伸ばし続ける静的ストレッチは、


短距離走のような、


瞬発系の競技のアップ時でのストレッチに有効ではありません。


この静的ストレッチを30秒間、またそれ以上続けることで、


逆に、筋肉は瞬発性を失い、怪我のリスクが高まるとも言われています。



今では、運動能力が落ちて、逆に怪我をしやすくなるという研究の結果も出ているくらいです。



この静的ストレッチを30秒間、またそれ以上続けることで、



逆に、筋肉は瞬発性を失い、怪我のリスクが高まるとも言われています。



以前では、ストレッチを続けることで、怪我も予防でき、パフォーマンスが上がると言われていたのが、



一般的な考え方でした。



しかし、過剰な静的ストレッチをすることで、



骨と筋肉をつなぐ腱の弾力性が失われて、関節にかかった負荷を和らげる役割を失わせる恐れがあるようです。



じゃあ、短距離走における自分のパフォーマンスを最大限に引き出すためには、どんなストレッチが有効なのか。




今回紹介した静的ストレッチの効果と一緒に次回、書いていきたいと思います。





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