山陰に超高速鉄道を 京都などの市町村が推進会議
山口県下関市から日本海側を通って京都、大阪までを結ぶ「山陰縦貫・超高速鉄道」の整備推進市町村会議が5日、発足した。東京都内での設立総会で、京丹後市の中山泰市長らが役員に就き、リニア方式の導入も含め、国に働きかけることを決めた。
会議には、2府5県の50市町村が加盟。京都府からは京都、福知山、舞鶴、綾部、宮津、京丹後各市と伊根、与謝野両町が参加した。総会では会長に竹内功鳥取市長、幹事兼事務局長に中山市長を選んだ。顧問は京都大大学院の中川大教授が就いた。
中山市長は「山陰は魅力的な歴史が多く、これらをつなぐ高速鉄道が必要。太平洋側の災害時に備えた国土軸にもなる」とあいさつし、他地域に比べて遅れている社会基盤整備の必要性を強調した。
本年度は来年度の政府予算編成に合わせて要望活動を行い、経済効果のほか、リニア方式か従来の新幹線方式のどちらで整備するかや、ルートの詳細を調査研究する。
現段階では、下関市から兵庫県豊岡市を通り、福知山市周辺を経て大阪に向かうルートに加え、福知山から舞鶴市を経て北陸新幹線に接続するルートも構想されている。大阪ルートにはJR福知山線に沿う案と、亀岡市、京都市を経由する案があるという。
【 2013年06月05日 22時54分 】