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破滅は自明の理だった!? オリンパスが“負の遺産”を売却
翼システムは01年、裏口上場の狙いで東証マザーズ上場(上場したのは00年10月)のネット関連会社、アイ・シー・エフ(ICF)を買収した。ICFには重田康光社長の光通信、藤田晋社長のサイバーエージェントなどが出資していた。仲介したのは、あの村上ファンドの村上世彰氏である。翼システムは上場会社を子会社に組み入れて経営権を握ったが、翼システム自身が資金繰りに窮したため、ICFを売却しなければならなくなった。
翼システムが04年、ICFを売却した先が、パチンコ、パチスロの攻略法の情報提供サービスを行っていた梁山泊グループ。同グループの実質的な経営者は、指定暴力団山口組の幹部だったといわれる人物だ。株価操作でICF株を高騰させ、高値で売り抜け、多額の利益を得たとされる。この人物は別の株価操縦事件で逮捕されている。
ITXが、このようないわくつきの会社の翼システムの一部門を買収したことに関して、さまざまな見方がされた。翼システムから買収したブロード・リーフは09年10月、米投資会社カーライル・グループに譲渡され、ITXから完全に切り離された。
ITXは11年3月、オリンパスの完全子会社になったことに伴い上場廃止になった。オリンパスは一連の事件を受け、内視鏡など医療事業、デジカメなど映像事業、顕微鏡などライフ・産業事業の3つに経営資源を集中する方針を打ち出した。だから、携帯電話販売など非中核事業を担うITXの売却先を探していた。
もともと損失穴埋めのためのハコとして買収したITX。今回の譲渡で旧経営陣の負の遺産の処理に、ようやくケリをつけたことになる。
(文=編集部)
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