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県民ミュージカル9月23日に上演
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合同練習に励むオーケストラと合唱部門の出演者たち=20日、青森市立橋本小学校 |
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9月、青森県民文化祭のオープニングフェスティバル(会場・青森市のリンクステーションホール青森)でミュージカル「岬のクフィ」が上演される。演劇、バレエ、合唱、オーケストラまで、すべてのパートを県内在住または本県出身者から公募し、アマチュアからプロまで総勢100人を超えるメンバーが勢ぞろいした。9月23日の本番まで2カ月を切り、練習は熱を帯びている。
同作品は、十和田市出身で2013年3月に東京藝術大学大学院音楽研究科音楽文芸教授を退任した成田英明(68)さんのオリジナル作品。同大演奏藝術センター教授の松下功(61)さんが作曲を担当している。ストーリーは、架空の島で部族間の争いが起こる中、対立する部族同士の男女が恋に落ちる。2人の出会いは、ばらばらだった部族がかつては一つであった記憶を呼び覚まし、共存の道を探る−というもの。
成田さんは、ミュージカルの醍醐味(だいごみ)を「舞台に立つ人だけでなく、裏方も一緒になって出来上がる総合芸術。本番に向けて練習を重ねるうちに一人一人の心が解き放たれていく」と説明する。
6月から本格練習がスタート。週末になると、元音楽教員らボランティア指導者の下、パートごとに練習を重ねてきた。また、成田さんと松下さんも月に数回は駆けつけて熱心に指導を行っている。7月20日は、劇の出演者も合流、通し稽古を行った。都内で声楽家として活動し、主人公(クフィ)を演じる高橋まりあさん(26)は「大人数で創り上げることは、まるでお祭りのような楽しさ」と話し、合唱で参加する青森市の島津政幸さん(67)は「歌は新たな挑戦。自信はないけれど、できるところまでやろうと思っている」と張り切る。
成田さんは「練習開始から2カ月。緊張する時間は濃密で、出演者に変化をもたらしている。本番は大変身することでしょう」と話している。
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