薄毛で悩んでいる男子にとって、なんとかならないものかと思っているのが世間一般に植えつけられた「ハゲ=カッコ悪い」の図式。これを覆(くつがえ)すのはなかなか難しいことだ。
だが、逆に「ハゲこそは素晴らしい!」という“イメージ”を上書きすればどうなるのか? 実は、ハゲている男性のほうが“優秀”だというウワサもある。はたして、それは本当なのか、薄毛男子のよりどころ、東京メモリアルクリニック・平山の佐藤明男先生に聞いた。
■生物学的にも証明されるオスのハゲが優秀なワケ
佐藤先生、ハゲている男のほうが実は優秀かもしれないってどういうことですか?
「はい。男性ホルモンをキャッチする受容体が活発な人は、善玉男性ホルモンと一緒に、悪玉男性ホルモンであるDHTもキャッチしてしまいます。つまり、男らしくもありAGA(男性型脱毛症)にもなりやすい。ハゲと男らしさは、表裏一体です。
ただ、男らしい体質ですから、闘争本能も非常に高く、競争に勝とうとする。ですから、将来的にはエリートになる確率が高いんです。実際、私のクリニックに来ている患者さんの統計を取ったんですが、高学歴、高所得の人が多いですね。アンケートにお答えいただいた203人のうち、最終学歴が、海外の大学が4名、東大2名、旧帝大7名、地方国立12名、慶應8名、早稲田12名、MARCH(明治・青学・立教・中央・法政)が49名、上智が2名と有名進学高校並みでした」
さらに、こんな面白い説も。
「優秀な人は短命でなければならないという生物学的な見地とも関係があるんです。例えば、猿の世界を見てみると、猿は100頭ぐらいの群れの中で、闘争を経てボス猿が決まり、グループのメスに種づけします。それで優秀な子孫をつくるわけですが、長期政権化すると、自分の子供のメスと交尾してしまい近親交配となる。それを避けるためにも、優秀な者は短命でなければならないのです」