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できごと
「人に引火は想定外」消防団長が謝罪 滋賀・東近江の消火訓練事故
滋賀県東近江市小脇町のグラウンドで4日、消火訓練中に火のついたアルコールが飛び散り、女児2人を含む3人が重傷、男女7人が軽傷を負った事故で、周辺の住民や消火訓練に参加していた人の間には動揺の声が広がった。
「爆発音、女児の悲鳴が…」
「一瞬なにが起こったか分からなかったが、気がつくと女の子2人と男性に火が付いていて、ただ事ではないと感じた」。小学生の娘2人と消火訓練に参加していた主婦の女性(40)はこう振り返る。
グラウンドの近くに住む女性会社員(56)は「家で寝ていたがドンという音がして目覚めた。すぐに『救急車呼んで』という女性の声が聞こえた。それと同時ぐらいに女の子の泣きわめく声が聞こえてきた」と不安そうに話した。
事故は、消火訓練の手順が周知徹底され、万が一の備えはできていたのかについても疑念を残した。
今回の消火訓練は地元の小脇郷自治会連合会が主催となって10年以上前から行われている恒例行事で、東近江市消防団から派遣され指導にあたった3人の団員は数年、消防団で活動しており消火訓練の経験はあったという。
だが、火が付くかどうかリハーサルした後、アルコールを新たに加えた団員は、目と手をかざして火が消えたかどうかを確認しただけだった。
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