2013.8.5 05:05(2/3ページ)

虎将、勝負手ズバリ!動いて超千金追加点

七回、好投の藤浪に代わった代打・桧山が二ゴロ。野選となり、追加点

七回、好投の藤浪に代わった代打・桧山が二ゴロ。野選となり、追加点【拡大】

 虎の生死がかかった大一番で、和田監督が勝負師になった。動いた。放った矢は、ことごとく吉と出た。

 「3人で攻撃が終われば(藤浪が)もう1イニングというところだった。チャンスだったし、勝負というところで桧山を送った」

 1-0で迎えた七回一死二、三塁。次打者に控えていた藤浪に降板を告げた。「代打・桧山」。さらに三走・新井良の代走に俊介をおくった。

 これがズバリ! 菅野の真っすぐに桧山が食らいつき二塁へ転がすと、俊介は迷いなく本塁突進。「監督から『勝負だぞ』と言われていた。とにかくいいスタートを切ろうと思った」。本塁送球は間一髪のタイミングでセーフ(記録は二塁の野選)。待望の追加点が入り、巨人の守りは決壊。七回一挙5点を奪い、勝負を決めた。

 絶妙タクトで白星締めを飾った対G3連戦。虎将は終始、ピリピリとしていた。チームバスを降車し、東京ドーム内へと入るには約100メートルもの距離がある。この3日間、松尾監督付広報をして「就任以来、最速です」というほどの速度で闊歩。話しかけるな-というオーラを全身から漂わせていた。

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