東大元教授、43論文に不正=データ改ざんや捏造—「撤回が妥当」と判断

 東京大分子細胞生物学研究所の加藤茂明元教授の研究チームが発表した43の論文について、東大の調査委員会が調べた結果、データの改ざんや捏造(ねつぞう)があり、撤回が妥当だと判断したことが25日、分かった。

 加藤元教授は関わりを否定したが、「不正があったのは間違いない。気付かなかった私に全責任がある」と話している。撤回要請にも応じるという。

 調査委員会は、1996〜2011年に発表された、ホルモンが作用する仕組みなどに関する論文165本のうち43本に、データの使い回しや合成など不正の疑いがあると指摘したという。

 数年前から複数回にわたり、外部から不正の指摘があり、加藤元教授は昨年3月に辞職した。 

[時事通信社]

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