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      消防訓練の火で10人ケガ

      4日朝、東近江市で、地元の自治会が消火訓練の準備を行っていた際、訓練で使う火のついた容器にアルコールをつぎ足したところ周囲に飛び散り、6歳と8歳の女の子を含む3人が全身に大やけどをするなどあわせて10人がやけどを負いました。
      4日午前6時半ごろ、東近江市小脇町のグラウンドで、地元の自治会が消火訓練の準備を進めていた際、消防団員の男性が訓練で使う火のついた容器にアルコールを入れたところ、ボーンという大きな音がして周囲に飛び散り、近くにいた人たちの衣服などに火が燃え移りました。
      当時現場には、ラジオ体操に参加していた小学生や高齢者など150人ほどがいて、警察や消防によりますと、このうち近くにいた6歳と8歳の女の子や、アルコールを入れた50歳の消防団員のあわせて3人が、全身に大やけどをしました。
      また、7歳から70歳までの男女7人も、手やひじなどに軽いやけどをして病院に運ばれ、あわせて10人がやけどを負いました。
      アルコールは縦60センチ・横90センチ・深さ20センチの鉄製の容器に入っていて、消防団を管轄する東近江市によりますと、消防団員は火が消えたことを確認したつもりでアルコールをつぎ足したと話しているということです。警察と消防で関係者から話を聞くなどして当時の状況を詳しく調べています。
      訓練に参加していた、近くに住む男性は「消防団員がアルコールを注ぐと、ボーンというタイヤがパンクしたような大きな音がした。東から西に向かって風が吹いていて、その方向にいた子どもに火が燃え移った」などと話していました。
      また、アルコールを注いだ容器の近くにいた65歳の男性は「やけどをした子どもは、オイルパンから3メートルほどのところにいた。子どもは悲鳴をあげて走り、周囲の人たちが訓練で用意していた水をかけたが、全身をやけどしているようだった」などと当時の状況を話していました。
      消防団を管轄する、東近江市防災危機管理課の西村要一郎参事は、「地域の安全のために取り組んでいる訓練で、このような事故が起こったことについて大変心苦しく思っている。事故に遭われた皆様の回復を祈るばかりだ」と述べました。
      また西村参事は、消火訓練で使っていたのは、アルコールの一種のエタノールだと説明し、「エタノールは引火性が強いので、火のついているところに大量に近づけるのは危険だと消防団員も十分認識はしていたはずだ。今後、消防団員の訓練指導のあり方について検証したい」などと述べました。

      08月04日 19時43分