【中崎太郎、菊池文隆】米国による原爆投下や戦争に批判的な映像作品で知られる米映画監督、オリバー・ストーン氏が4日、広島市を初めて訪問した。広島に原爆が投下された6日には、平和記念式典に参列する。
ストーン氏は4日夜、米アメリカン大学のピーター・カズニック准教授とともに、広島平和記念資料館(同市中区)を訪問した。広島市立大の田中利幸教授が案内し、展示について解説を受けながら見学。展示の解説文を丹念に読み、時折質問をしながら回った。
ストーン氏は見学後、報道陣の取材に応じて「私自身、最初は原爆投下の正当性を信じていた。広島を忘れてはいけない。正しく記憶しておく必要がある」などと話した。5日の平和市長会議総会に出席するほか、6日には平和記念式典などに参列する。
ストーン氏は、ベトナム戦争への従軍経験があり、「プラトーン」や「JFK」などの社会派の作品で知られる。