2013-07-01
僕がDropboxからBitcasaに乗り換えた理由
Dropboxはここがダメ
自分はパソコンがよく壊れ、そのたびに初期化するので、データを失わないようにDropboxを使ってデータを同期し保守してきました。Dropboxを使い始めてからパソコンが壊れても助かることが多くなりましたが、DropBoxは利用者が多いこともあってか、やたらと転送速度が遅いです。
有料プランが100GBからとなっていますが、有料プランを契約し30GBほど転送していたところ同期に一週間ほどかかったこともありました。ましてやiMacやMacBookProでお互いにファイルを同期していたりするとせっかくの同期だというのにDropboxがデータをダウンロードするだけで時間が潰れる始末。これではDropboxを使ってる意味が無いです。
それに、データのやり取りは暗号化しているというものの、Dropboxの社内では生データが飛び交っているらしい・・。
いくらSSLで通信してるから安全!とはいうものの根本的にファイル自体が暗号化されてないのなら、Dropbox社員はメンテナンスという名目でうっかり他人のファイルの中身を見ちゃうということも十分に考えられる。
そしてCPUの負荷がなぜか高い。いったい裏でどんな非効率な処理をやっているのか、常に100%くらいのCPU使用率はやめていただきたいものです。それに、大量のDropboxのキャッシュファイルがHDDの断片化を促進している。
Dropboxが便利だと感じるのは、複数人のメンバーで少ないサイズのファイルをやり取りするというときくらいだろうか。
Bitcasaのスゴいところ
Bitcasaのスゴいところとしてはやっぱり、月々10ドル払えば、アップロードできる容量に上限がないことでしょうか。しかしだからといって乗り換える理由にはならず、もっとスゴいところが他にもあります。
Bitcasaは転送速度が速い!
内部のストレージサーバーにAmazon S3を使用しているため、日本の場合は日本のS3サーバーにファイルが保存されるため(正しくは世界各国のS3サーバーに分散されるが、日本において最も近いサーバーに最も早くアップロードされる)とてもアップロードが速いです。S3は世界各国のサーバーにひとつのファイルを分散させるため日本のサーバーにも保存されるので、距離的にダウンロードも速くなります。
ファイルが暗号化されてからS3にアップロードされる
Bitcasaは、ファイルの中身から鍵を生成し、その鍵を使ってファイルの暗号化を行ってからS3サーバーにアップロードするそうです。また、Bitcasa側からはファイルの鍵をファイルの識別にも使用しており、アップロードの効率がよくなっているそうです。
また、ファイルの鍵はそのファイルを持っている人なら生成することが可能で、暗号化の理屈としては「同じものを持っているのだから、その鍵が同じファイルを持っているもの同士バレても問題ない」という理屈の上成り立っているようです。(このあたりについて詳しい情報があまりないので、推論です。)
鍵が万が一流出してしまった場合はどうなるのかなど少なからずリスクはありますが、Dropboxよりはセキュアになっています。
好きなフォルダをミラーリングできる
DropboxはDropboxというフォルダのみを同期させますが、Bitcasaはすきなフォルダをミラーリングさせることができます。ローカル上にあるフォルダを自動的にbitcasa上に同期してくれるわけです。(Dropboxでは ln -s hoge hoge で同期可能だが、わりとめんどくさい)
ローカル上に勝手にダウンロードしてこない
これはDropboxとの大きな違いで、BitcasaはWebDavのようにローカル上に自動的にファイルをダウンロードするといったことはしません。不便と感じるかもしれませんが、ネットさえ繋がっていればbitcasaの高速な通信速度で、すぐにエクスプローラ(Finder)上からローカルにダウンロードさせることができるのです。
それよりも、Dropboxの同期が終わるまで待つ時間を比べれば、かなりの時間が短縮できます。
ネットブックなどであまりファイルをPCに入れたくない場合や、HDDの容量が少ない端末などでもbitcasaであれば安心して導入することが可能です。
HDDに負担をかけないからこそ、バックアップ用途としても使える
bitcasaはローカルにダウンロードしない分ローカルのHDDの空き容量を消費することはないですが、ローカルのフォルダをミラーリングすることでバックアップ用途としても使えます。