これ、いい問題提起だと思います。
勝手にタイトルを付けるまとめサイト
ジャーナリストの森達也さんの記事が、2chまとめに載せられた際、タイトルが変えられていたという話。
そして気がついた。タイトルが違う。本来のタイトルは前述したように、「橋下市長の慰安婦問題発言は、女性はもちろん、男性をも蔑むものだ」だ。
でも2ちゃんねるとまとめサイトのタイトルは、『森達也「橋下氏の言う通り慰安婦を強制連行した証拠はなく、吉田の発言も虚偽だが強制連行は絶対にあった」』になっている。そして多くの人たちはこのタイトルに反応して、売国奴とかクズとかアホサヨとか書いている。
ぼくも数回、この手のタイトル変更をやられています。あれはもう、こちらからはどうしようもないですね。2ちゃんねらの中にもわかってくれる人はごく稀にいるので、それでよしとしています。
まとめサイトはタイトルを露骨に変更します。それはもちろん、アクセス数を稼ぐためです。こちらのTogetterでも、まとめサイトに釣られる人々が紹介されていますね。
今回の場合
スレタイ『任天堂・宮本氏 「日本人はすぐ諦める。それが日本でアクションゲームが廃れた理由」』
ですが、原文にはこのような文章は無く、原文を全て読めばライト層とコア層、どちらも同じ作りで満足できるゲームを作ろうとしている、という「本当に言いたいこと」が分かります
http://www.4gamer.net/games/168/G016837/20130712087/
次に考えたいのは、この種の動物的な反射を行う人々を、どのようにして減らしていくかということでしょう。
色々なアプローチが考えられますが、この問題に関しては「まとめサイトが釣りタイトルを付けることがある」という事実を広く認知させ、「釣られた人」をプギャーと嗤うことが問題解決の手っ取り早い方法になるのではないでしょうか。
また、「たくさんの人が釣られることで、まとめサイトはぼろ儲けしている」という構造を明らかにして、彼らの嫌儲精神を刺激するのも効果的だと思われます。
包み隠さずいえば、書き込みを行う人々の「恥」や「嫉妬」の感情を煽るということですね。彼らはタイトルで釣られるほど動物的なので、変に道徳を説くよりは、そういう感情的なアプローチが結局功を奏するのでしょう。…さすがにバカにしすぎですかね?
また、仕組みレベルの解決策も考えられるでしょう。
たとえば「記事について言及するときは、必ずその記事を最後までスクロールしないとコメントできない(スクロール時間も計測)」ことを課すとか。全文しっかり読まないとコメントできないようにするわけです。こうした仕組みに関するアイデアはまだまだ考えられそうですね。ワークショップとかやってアイデア集めたい。
というわけで、まずは「まとめサイトが釣りタイトルを付けることがある」ということを、ぜひ認知しておきましょう。その上で、これをお読みのみなさまは、ぜひ恣意的なタイトルに釣られないようにお気をつけください。