【波多野陽】地球を回る国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」に、待望の冷凍・冷蔵庫がやって来る。といっても、アイスやビールではなく、実験サンプルを冷やすため。4日に種子島宇宙センターからH2Bロケットで打ち上げられた補給船「こうのとり」に積み込まれており、宇宙で実証試験を始める。
写真特集H2B特集ページはこちら生物の細胞や植物の種など、生命科学の実験サンプルには、常温では変質してしまうものがある。ISSにはすでに共用の冷凍・冷蔵庫があるが、各国間で使用権争いが激化。手狭になり、日本独自のものが必要になっていた。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は今回、ツインバード工業(本社・新潟県燕市)などと新型冷凍・冷蔵庫「フロスト」(容積12リットル)を開発。打ち上げからISSにたどり着くまでの数日をしのぐ保冷ボックスも用意した。今回はマウスの精子を入れ、温度を記録しながら、正常に使えるかを試す。
JAXAきぼう利用推進室の福田義也参与は「宇宙線による被曝(ひばく)や微小重力の影響を見たいサンプルは多く、実験の幅を広げることができる」とし、「実証試験がうまくいけば、ボックスのすき間などに宇宙飛行士たちのためのアイスを入れる日も来るかもしれない」と話した。
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