国際主権主張の新たな手口か 冒険家がヨットで領海侵入 中国 尖閣周辺海域+(1/2ページ)(2013.8.4 22:57

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主権主張の新たな手口か 冒険家がヨットで領海侵入 中国 尖閣周辺海域

2013.8.4 22:57 (1/2ページ)
尖閣諸島周辺の領海に侵入したヨット。中国国旗を掲げていた=3日午後5時半、久場島北西41キロメートル(第11管区海上保安本部提供)

尖閣諸島周辺の領海に侵入したヨット。中国国旗を掲げていた=3日午後5時半、久場島北西41キロメートル(第11管区海上保安本部提供)

 【北京=矢板明夫】中国の著名な海洋冒険家、●(たく)墨(ぼく)氏(45)が乗っていたとみられるヨットが尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の領海内に一時侵入した問題で、●氏は4日朝、周辺海域で風力や海流などを調査した後、福建省アモイ方向へ退去したとミニブログで明らかにした。中国の冒険家が尖閣周辺の日本領海に侵入したのは初めてで、中国当局による尖閣諸島の主権を主張する新たな手口の可能性もある。

 ●氏のミニブログなどによると、ヨットは7月30日に中国の山東省海域を出発。8月3日午後4時半(日本時間同5時半)ごろ、「釣魚島(尖閣諸島の中国名)まで10カイリ以内に入った」と日本領海への侵入を報告。その後、尖閣諸島の写真をアップし、「世界で最も美しく、最も上陸しにくい島」とつぶやいた。

 4日午前6時、●氏は島まで3カイリのところで海上保安庁の複数の船に阻止されたことを伝えた上で、「周辺の水の流れなどを調査し、帰途についた」と書き込んだ。

 ミニブログの内容は中国のインターネットで広がった。●氏を「民族英雄」と称賛する書き込みが多く、ヨットを阻止した海上保安庁を「侵略者」などと批判する声が相次いだ。

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