運命なんていらない――
はじまりは、少女の思索
きっかけは、少年との邂逅
奇跡の出会いは、やがて災いを世に紡ぐ
道理は毀損され、情理は蹂躙される
どこまでも甘美で、どこまでも爛れた世界
「ワタシノココロハ、アナタノココロ」
少年の業と少女の想い、背徳の術式と理法の力――
すべての理(ことわり)が時を超えて収束する、壮大な破戒的ラブストーリー完結編!
■ストーリー
倉山鋭太は、人一倍スケベで最低な、クラスの鼻つまみ者。
悶々とした学園生活を送る彼は、ある日、不思議な転校生の少女と出会う。
彼女は目立つほどの美少女ゆえに、転校早々、校舎裏でイジメを受けていた。
偶然、物陰からそれを見ていた鋭太は、驚愕の光景を眼にすることになる。
なんと少女の取り出したスプレーが、絡んでいた女子を前後不覚にし、少女の言うままに下半身をさらして失禁させてしまったのだ。
「あれはいったい!?」
少女の後をつけ注意深く観察する鋭太が、少女のカバンから魔法のスプレーを盗み出すのに、そう時間はかからなかった。