事件東大論文に改ざん、捏造 「撤回が妥当」43本 予備調査で報告書2013.7.25 14:14

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東大論文に改ざん、捏造 「撤回が妥当」43本 予備調査で報告書

2013.7.25 14:14

 東京大分子細胞生物学研究所の加藤茂明元教授らが発表した論文に多数の改ざんや捏造があり、43本は「撤回が妥当」とする予備調査報告書を東大がまとめたことが25日、東大関係者への取材で分かった。加藤元教授は分子生物学研究の第一人者で、公的資金を使った研究も多かった。取材に対し「改ざん、捏造があったのは事実」と認め、指摘された論文は撤回すると語った。国内では近年、論文の不正が相次いでおり、対策が求められそうだ。

 東大は外部からの指摘を受け、1996~2011年に加藤元教授が関わった論文165本を調査。同一画像の使い回しが多数見つかったほか、画像に反転などの加工をした上で別の画像として使っていたケースもあった。報告書は「明らかに意図的改ざん・捏造」「悪質」などと批判。「加藤元教授は直接作成に関わっていないにせよ、東大の学術研究に対する社会的な信用を損なう事態を招き、若い研究者の将来に悪影響を与えた。重大な責任を負うべき」と指摘している。

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