2007-06-28 20:13:03 satakaの投稿

宮崎邦次旧第一勧業銀行会長の自殺から10年

テーマ:佐高信

これは10年経って明かされた事実です。今週号の週刊朝日によれば現みずほフィナンシャルグループの第一勧業銀行会長の宮崎邦次氏が総会屋利益供与事件の捜査中に自殺されてから本年の6月29日で10年になるのですが、その遺書の末尾に「佐高さんから誉められるような銀行になりたかった。」といった一文があったということです。
当時の第一勧銀広報部次長で現作家の江上剛氏 が打ち明けられました。
http://opendoors.asahi.com/data/detail/8200.shtml
http://www.excite.co.jp/News/magazine/MAG1/20070626/44/

もう当時の第一勧銀も合併し、事件は忘却のかなたといった感じがします。

当時の話がこちらなどにまとめられていました。


平成10年1月26日、東京地検・特捜部は、大蔵省(当時)の銀行局や金融検査部を家宅捜索した。その結果、大蔵省・金融検査金融証券検査官室長の宮川宏一と同部管理課課長補佐の谷内敏美を収賄の容疑で逮捕した。

宮川は、第一勧業銀行(当時)への検査で手心を加え、その見返りに過度な接待を受けていた。谷内は、自宅マンション購入の際、あさひ銀行(当時)の関連会社から400万円の値引きをさせ、その見返りとして検査に手心を加えていた。

この逮捕のきっかけは、証券会社による総会屋への利益供与事件であった。総会屋の小池隆一(平成9年5月14日商法違反で逮捕)は、4大証券の株を大量に購入し、大株主の立場を利用して不正な取引を要求していた。東京地検は、小池の株購入資金の出所を調査した結果、第一勧業銀行であることを突き止めた。第一勧業銀行は、担保も殆ど無い状態で小池に500億円の融資をしていた。そこで東京地検は、第一勧業銀行に対して事情聴取を開始。厳しい事情聴取で、宮崎邦次会長が自殺した。
http://gonta13.at.infoseek.co.jp/newpage134.htm

その遺書

今回の不祥事について大変ご迷惑をかけ、申し訳なくお詫び申し上げます。
 真面目に働いておられる全役職員そして家族の方々、先輩のみなさまに最大の責任を感じ、且、当行の本当に良い仲間の人々が逮捕されたことは、断腸の想いで、六月十三日相談役退任の日に、身をもって責任を全うする決意をいたしました。
 逮捕された方々の今後の処遇、家族の面倒等よろしくお願い申し上げます。
 スッキリした形で出発すれば素晴らしい銀行になると期待し確信しております。
 永年のご交誼に感謝いたします。

1997/06/29 第一勧業銀行元会長 宮崎邦次
http://www004.upp.so-net.ne.jp/kuhiwo/dazai/miyazakikuniji.html

実際は末尾の部分に「佐高さんに誉められるような銀行になりたい。」といった文言があったそうです。
江上さんは一個人に迷惑がかけないようにと個人名の部分を発表しなかったということですが、宮崎元会長は部下、行員思いのよい人であったという思い出を江上さんは週刊朝日誌上で語ります。この10年目の事実に佐高さんはどのような思いをされるでしょうか。


さて現在、佐高さんはその元広報課次長、江上剛さん(本名は小原晴喜さん)が現在、木村剛さんの日本振興銀行社外取締役を勤めていることで、激しく非難しています。
http://www.shinkobank.co.jp/company/outline.html
先の城山三郎氏の追悼記事でもそうでしたし、機会を見ては「アンパイアが試合をしてもいいのか」(竹中側近の木村氏がいち早く銀行設立を認められたこと)「胡散臭いやつ」(木村氏関連の会社への情実?融資)と言って木村氏、江上氏とともに厳しく批判の的にしています。

おそらくは「江上氏よ、いまのあなたは私から誉められたいとは思わないのか?」こういった調子で佐高さんは紙上で答えるのではないかと予想しています。
実際私もメールで江上氏に問い合わせてみたことがあるのですが、江上氏は「木村氏は絶対に悪事(情実融資)はしていない。嫌っている記者たちが憶測記事を書いているだけである。」と答えられたことを覚えています。


高杉 良
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木村 剛
金融維新―日本振興銀行の挑戦
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コメント

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1 ■作家のなれの果てホド困ったモノはありません

江上剛さんの本は、辞めた当初は面白いモノもありましたが、その後のエッセイなどちっとも面白くありません。

出版不況もあり、作家崩れの方々は、身過ぎ世過ぎに汲々とされている人が多いのですから、期待してもね。

ともあれ、他の多くの人々みたいに、政治家なんぞを目指さないで頂くしかありません。東京は、ボロボロではありませんか。

2 ■コメントありがとうございます。

なるほど、そういう感じ方をしていらっしゃいますか。確かに専業作家になってからの江上さんは、テレビのコメンテーターや番組の司会などをやっておられて、企業や政治に対して批判精神がすこし鈍くなっているかもしれません。
ま、しかしブログなどをみるとその分析などは、さすがだと感じるところもあります。

今回、江上氏自身長い間タブーにしていた佐高さんの名前を出して、これからどうなるかが見所です。

江上氏は政治家になるようなことはないとは思っています。今度の副知事みたいに。

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