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【スポーツ】入江 200メートル背泳ぎ4位でショック 引退示唆発言連発2013年8月4日 紙面から ◇世界水泳<第14日>【バルセロナ(スペイン)工藤拓】入江、大ショック−。水泳の世界選手権第14日は2日、当地で行われ、競泳男子200メートル背泳ぎ決勝で、入江陵介(23)=イトマン東進=が1分55秒07の4位に終わり、3大会連続のメダル獲得はならなかった。萩野公介(18)=東洋大=は1分55秒43の5位。ライアン・ロクテ(29)=米国=は1分53秒79で制した。100メートルに続く4位となった入江は「引退の2文字がずっと頭にあった」と告白し、2016年リオデジャネイロ五輪出場を「今は考えられない」と話すなど動揺を隠せなかった。入江は3日の50メートル背泳ぎを棄権した。 不意に言葉を詰まらせた。 「ずっと肩の痛みも取れなくて、泳ぎもはまらない状態でずっときて…」。入江は今にもあふれ出そうな涙をこらえつつ「コーチとぶつかることも多かったし、若い選手がいっぱい出てくる中で引き際を考えることも多かった。『引退』という2文字もずっと頭の中にあった」。ため込んでいた思いを吐き出した。 昨年のロンドン五輪では3つのメダルを獲得した。「今まで一度も金メダルを取ったことがない。やっぱり金を取らないとエースじゃない」と自分に言い聞かせて臨んだ今大会。100メートルの雪辱を期した200メートル決勝は後半に加速し、手応えを感じた。ところが、ロクテは1秒以上前にゴールに届いていた。衝撃は大きかった。 「エース入江」への期待と、勝てない現実のギャップ。その溝に、はまった。「金メダルを取らなきゃってずっと思い続けていて、ふたを開けてみれば取れない。ずっとその葛藤があった。ロンドンで辞めたいってすごく思っていた」。後ろ向きな言葉が口をついた。 「チームチームって去年から言い過ぎている。自分の水泳なんでね。それをもっと追究してほしい」と平井コーチは言うが、本人は「正直、今はリオ(五輪)を考えられない」とうつむいた。 気持ちの切り替えは、簡単にはいかないだろう。入江の前に、高い壁が立ちはだかっている。 PR情報
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