先制点は小川だった。前半8分、田中隼の右クロスをケネディが落とし、頭で押し込んだ。「ジョシュアにマークが2人行くので空いてくるのは分かっていた。相手がお見合いした」と、ポッカリ空いたスペースに抜け目なく突いた。これで一時はチームトップとなる7得点目を挙げたが、すぐにケネディ、玉田もゴールしたため再びゴール数で肩を並べられた。
「何だよ、と思ったけど、自分より取るべき人。前線の選手が点を取れているのはチームとしていい状態」とFW陣を立てた。
◆玉田、ループで4戦連発
絶好調のエースの“禁断のシュート”が決勝点となった。後半36分、ケネディのスルーパスに抜け出したのは玉田。GK川口との1対1に持ち込むと、冷静に左足でふわりと浮かせてネットを揺らした。4月27日の広島戦で同様の決勝ゴールのチャンスで失敗し、指揮官から「愚かな選択」と酷評されたいわく付きのループシュート。玉田は試合後の第一声で「ループ解禁だね。もういいんじゃない?」と、報道陣を爆笑させた。
これで2009年8、9月以来4年ぶりの4戦連続ゴールで今季7得点目。決めれば負けない不敗神話を継続した。ただ、「オレの得点より4連勝を取り上げてほしい。ジュビロもすごく強かったと思うし、それに負けていられないという気持ちが出ていた」。チームとしての手応えを強調した。 (宮崎厚志)
この記事を印刷する