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こうのとり搭載ロケット打ち上げ成功
8月4日 5時14分

こうのとり搭載ロケット打ち上げ成功
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国際宇宙ステーションに物資を運ぶ日本の宇宙輸送船「こうのとり」を載せたH2Bロケット4号機が、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられました。
ロケットはその後、高度287キロ付近で予定どおり「こうのとり」を切り離し、打ち上げは成功しました。

種子島宇宙センターの発射場に据え付けられたH2Bロケット4号機は、打ち上げの5秒前、メインエンジンに点火されたあと4本の補助ロケットも始動し、午前4時48分にごう音とともに発射台を離れました。
その後、補助ロケットや1段目を切り離して上昇を続け、打ち上げからおよそ15分後の午前5時3分すぎ、高度287キロ付近で「こうのとり」を予定どおり切り離し、打ち上げは成功しました。
「こうのとり」は高度およそ400キロの軌道を回る国際宇宙ステーションに物資を運ぶため日本が開発した無人の輸送船で、去年7月に続き4度目の打ち上げです。
このあと、5日余りかけて宇宙ステーションに近づき、日本時間の今月10日にドッキングする計画です。
「こうのとり」には今回、ことし11月から宇宙ステーションに長期滞在する日本人宇宙飛行士、若田光一さんらが使う生活物資や、すい星を撮影する高性能カメラなど、あわせて5.4トンの荷物が積み込まれています。

「こうのとり」の積み荷

H2Bロケット4号機で打ち上げられた日本の宇宙輸送船「こうのとり」には、国際宇宙ステーションに長期滞在する宇宙飛行士のための生活物資のほか、手のひらサイズの超小型衛星や宇宙飛行士と会話するロボット、それに、さまざまな実験装置などが積み込まれています。
日本の宇宙輸送船「こうのとり」には、荷物を積むことができるスペースが船内と船外にそれぞれ設けられ、あわせて6トンの荷物を搭載することができます。
今回打ち上げられる「こうのとり」にはあわせて5.4トンの荷物が積まれ、このうち、地上と同じ1気圧に保たれている船内には、480リットルの飲料水や、宇宙でも食べられる日本食など、国際宇宙ステーションで宇宙飛行士が使う生活物資が積み込まれています。
また、東京大学とベトナムの宇宙機関が共同で開発し、日本の実験棟「きぼう」から宇宙空間に放出される手のひらサイズの超小型衛星が積み込まれたほか、ことし11月から宇宙ステーションに長期滞在する日本人宇宙飛行士、若田光一さんの話し相手となる人型ロボットも搭載されます。
さらに、山梨大学とJAXAが共同研究するマウスを使った実験の試料や、「きぼう」での科学実験で使用するサンプルを保管するための冷蔵庫なども船内に積み込まれます。
一方で、「こうのとり」の船外のスペースには、宇宙ステーションの運用のために使われるNASA=アメリカ航空宇宙局の装置など、1.5トンの荷物が搭載されてます。

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