文:高倉文紀(たかくら・ふみとし)
女優評論家/『日経エンタテインメント!』女優分析記事担当
Column
女優評論家・高倉文紀が分析する”月刊ニッポン女優総研リポート”
マンスリー・クローズアップ
次世代アイドル系女優☆木﨑ゆりあ(SKE48)
木﨑ゆりあ(きざき・ゆりあ)
1996年2月11日生まれ。
愛知県出身。
公式サイト⇒AKS所属
ブログ⇒SKE48アメーバブログ
公式YouTube⇒公式YouTube
テレビ・広告業界関係者は今、AKB48を卒業した前田敦子や篠田麻里子らに続く、ソロの女優としても起用する価値が高いAKB48グループのメンバーは誰なのかを探している。名古屋・栄発のAKB48の姉妹グループ「SKE48」の若手メンバーでは、チームS所属の木﨑ゆりあに注目したい。
2009年11月にSKE48の3期生オーディションに合格して加入した彼女は、研究生時代から早くもSKE48のシングルの選抜メンバーに抜擢され、人気メンバーのひとりに成長した。最近ではAKB48のシングル『さよならクロール』の選抜メンバーとしても活躍。2013年6月に開催された「AKB48・32thシングル選抜総選挙」でも前年の31位から大きく順位を上げ、22位にランクインした。
彼女のセールスポイントは、17歳ならではのみずみずしい輝きだ。ビジュアルの美少女度の高さでは、AKB48グループのメンバーの中でトップクラスに入ると言っていいだろう。その美少女系のルックスと持ち前の明るいキャラクターは、女性ファンの支持も高い。タレントパワーランキングの調査でも、認知度は男性のほうが高いが、誘引率はわずかながら女性が高いという結果を示している。
雑誌『girls!』(双葉社)で連載させてもらっている、カメラマン・アライテツヤ氏とのコラボ企画「アライテツヤ×高倉文紀 Pure Girl」は、期待の次世代美少女の魅力を制服写真と文章で綴るというものだが、2012年2月発売の34号で、木﨑ゆりあに登場していただいた(同号の同じコーナーではほかに能年玲奈と北山詩織が出演)。そのときに「雲を見ていると乗れそうだから、乗りたい。そんなことばかり考えてるロマンティストです」と笑顔で話していた姿が印象的で、想像力と感性に、女優向きの素質を感じた。彼女自身も女優を目標のひとつとしていて、2011年放送の『明日の光をつかめ2』(フジ系)、映画『ギャルバサラ~戦国時代は圏外です~』にも出演した。
ピュアでおとなしそうな女の子の役から、いまどきな雰囲気の元気な女子高生の役まで幅広いタイプの役が似合いそうだ。演じているときの表情の豊かさには、SKE48での活動を通じて培ってきた表現力が生かされている。
もちろん、既にSKE48やAKB48グループのファンにはすっかりお馴染みだが、その魅力的な愛らしさは、もっと多くの人々に知ってほしい。アイドルとしてだけでなく、女優としても次世代のシーンのカギを握る、重要な存在のひとりに浮上する可能性をひめている。
1996年2月11日生まれ。
愛知県出身。
公式サイト⇒AKS所属
ブログ⇒SKE48アメーバブログ
公式YouTube⇒公式YouTube
テレビ・広告業界関係者は今、AKB48を卒業した前田敦子や篠田麻里子らに続く、ソロの女優としても起用する価値が高いAKB48グループのメンバーは誰なのかを探している。名古屋・栄発のAKB48の姉妹グループ「SKE48」の若手メンバーでは、チームS所属の木﨑ゆりあに注目したい。
2009年11月にSKE48の3期生オーディションに合格して加入した彼女は、研究生時代から早くもSKE48のシングルの選抜メンバーに抜擢され、人気メンバーのひとりに成長した。最近ではAKB48のシングル『さよならクロール』の選抜メンバーとしても活躍。2013年6月に開催された「AKB48・32thシングル選抜総選挙」でも前年の31位から大きく順位を上げ、22位にランクインした。
彼女のセールスポイントは、17歳ならではのみずみずしい輝きだ。ビジュアルの美少女度の高さでは、AKB48グループのメンバーの中でトップクラスに入ると言っていいだろう。その美少女系のルックスと持ち前の明るいキャラクターは、女性ファンの支持も高い。タレントパワーランキングの調査でも、認知度は男性のほうが高いが、誘引率はわずかながら女性が高いという結果を示している。
雑誌『girls!』(双葉社)で連載させてもらっている、カメラマン・アライテツヤ氏とのコラボ企画「アライテツヤ×高倉文紀 Pure Girl」は、期待の次世代美少女の魅力を制服写真と文章で綴るというものだが、2012年2月発売の34号で、木﨑ゆりあに登場していただいた(同号の同じコーナーではほかに能年玲奈と北山詩織が出演)。そのときに「雲を見ていると乗れそうだから、乗りたい。そんなことばかり考えてるロマンティストです」と笑顔で話していた姿が印象的で、想像力と感性に、女優向きの素質を感じた。彼女自身も女優を目標のひとつとしていて、2011年放送の『明日の光をつかめ2』(フジ系)、映画『ギャルバサラ~戦国時代は圏外です~』にも出演した。
ピュアでおとなしそうな女の子の役から、いまどきな雰囲気の元気な女子高生の役まで幅広いタイプの役が似合いそうだ。演じているときの表情の豊かさには、SKE48での活動を通じて培ってきた表現力が生かされている。
もちろん、既にSKE48やAKB48グループのファンにはすっかりお馴染みだが、その魅力的な愛らしさは、もっと多くの人々に知ってほしい。アイドルとしてだけでなく、女優としても次世代のシーンのカギを握る、重要な存在のひとりに浮上する可能性をひめている。
期待の次世代美少女☆広瀬すず
広瀬すず
1998年6月19日生まれ。
静岡県出身。
フォスター所属
ブログ⇒すずの音
新鮮な女優。そのことばをこれほど存在感から感じさせる女優は、そう多くはない。2013年春クールの『幽かな彼女』(フジ系)で連ドラデビューして注目を集めた広瀬すずは、ひと足先に女優となった広瀬アリス(2010年放送の『明日の光をつかめ』で主演したほか、『35歳の高校生』でも活躍)の実妹だ。
姉が出演していたセブンティーンの学園祭で所属事務所の社長と会い、「じき、あなたもですよ」と言われたと語る彼女は、北川景子・橋本愛・三吉彩花らの女優も輩出して姉のアリスも2009年に選ばれた「ミスセブンティーン」に、2012年夏、選出されて、満を持して芸能活動をはじめた。
現在は『激流~私を憶えていますか?~』(NHK)に出演中のほか、9月公開の映画『謝罪の神様』にも出演。演技での活躍だけでなく、東野幸治らが出演する『もはや神様ダネ』(フジ系)で姉妹そろってレギュラーMCをつとめるなど、幅広く才能を発揮している。
ボーイッシュで面倒見がいい姉の広瀬アリスに対して、妹の広瀬すずは姉に少し似たボーイッシュな一面も持ちながら、人見知りでマイペースな性格で、女の子らしい雰囲気をひめる。姉妹が対照的でマイペースな妹を示すエピソードとして、雑誌でインタビューしたときに「お姉ちゃんが3分くらいで行ける道を、私は必ず迷って30分かかる」という話を彼女から聞いたことがある。もっとも、「そういうときは、最後は交番で聞きます」とのことなので、引っ込み思案ではなく、はきはきしていて、積極的な面も持っていると言える。
バラエティ番組のMCもつとめるようになったとは言え、そうした素顔の彼女の魅力が多くの人に知られるようになるのは、まだまだこれからだろう。しかし、演技しているときの雰囲気や雑誌での活躍から伝わっているものはあるようで、タレントパワーランキングによる最新のイメージワード調査では「かわいい」「清潔感がある」「健康的な」というイメージがあると答えた人の割合が多かった。
注目すべきは、「健康的な」と同じ割合で、「演技力がある」の数値も高かった点で、5月という調査時期を考えると、『幽かな彼女』での演技が評価されたのだろう。
彼女のオフィシャルブログのタイトルは、名前にちなんで「すずの音」だが、広瀬すずという女優は、風鈴のような爽やかで清涼感のある音色を、その存在感から感じさせる。
女優としての彼女が、今後どのような魅力の引き出しを増やしていくかに、注目したい。
1998年6月19日生まれ。
静岡県出身。
フォスター所属
ブログ⇒すずの音
新鮮な女優。そのことばをこれほど存在感から感じさせる女優は、そう多くはない。2013年春クールの『幽かな彼女』(フジ系)で連ドラデビューして注目を集めた広瀬すずは、ひと足先に女優となった広瀬アリス(2010年放送の『明日の光をつかめ』で主演したほか、『35歳の高校生』でも活躍)の実妹だ。
姉が出演していたセブンティーンの学園祭で所属事務所の社長と会い、「じき、あなたもですよ」と言われたと語る彼女は、北川景子・橋本愛・三吉彩花らの女優も輩出して姉のアリスも2009年に選ばれた「ミスセブンティーン」に、2012年夏、選出されて、満を持して芸能活動をはじめた。
現在は『激流~私を憶えていますか?~』(NHK)に出演中のほか、9月公開の映画『謝罪の神様』にも出演。演技での活躍だけでなく、東野幸治らが出演する『もはや神様ダネ』(フジ系)で姉妹そろってレギュラーMCをつとめるなど、幅広く才能を発揮している。
ボーイッシュで面倒見がいい姉の広瀬アリスに対して、妹の広瀬すずは姉に少し似たボーイッシュな一面も持ちながら、人見知りでマイペースな性格で、女の子らしい雰囲気をひめる。姉妹が対照的でマイペースな妹を示すエピソードとして、雑誌でインタビューしたときに「お姉ちゃんが3分くらいで行ける道を、私は必ず迷って30分かかる」という話を彼女から聞いたことがある。もっとも、「そういうときは、最後は交番で聞きます」とのことなので、引っ込み思案ではなく、はきはきしていて、積極的な面も持っていると言える。
バラエティ番組のMCもつとめるようになったとは言え、そうした素顔の彼女の魅力が多くの人に知られるようになるのは、まだまだこれからだろう。しかし、演技しているときの雰囲気や雑誌での活躍から伝わっているものはあるようで、タレントパワーランキングによる最新のイメージワード調査では「かわいい」「清潔感がある」「健康的な」というイメージがあると答えた人の割合が多かった。
注目すべきは、「健康的な」と同じ割合で、「演技力がある」の数値も高かった点で、5月という調査時期を考えると、『幽かな彼女』での演技が評価されたのだろう。
彼女のオフィシャルブログのタイトルは、名前にちなんで「すずの音」だが、広瀬すずという女優は、風鈴のような爽やかで清涼感のある音色を、その存在感から感じさせる。
女優としての彼女が、今後どのような魅力の引き出しを増やしていくかに、注目したい。