'13/8/4
城下町は健在とPR 津和野
集中豪雨で被災した島根県津和野町は、年間約120万人が訪れる山陰の小京都として知られる。観光客減少を食い止めるため、関係者は「城下町の町並みは普段通り」とPRに努めている。
観光地である町中心部は、局地的な豪雨に見舞われた地域から約10キロ離れている。同町観光協会は豪雨のあった2日後の7月30日から、旅館のおかみや商店主のメッセージを動画撮影し、インターネットで配信を始めた。
明治初期創業の造り酒屋「古橋酒造」の古橋貴正社長(47)は「落ち着いた町並みは以前のままです」とカメラに語り掛けた。同協会理事でもある古橋社長は「観光は津和野の生命線。奮い立って町を支えたい」と力説する。
一方でJR山口線の線路が寸断され、人気のSLやまぐち号は運転再開の見通しが立っていない。
【写真説明】城下町の町並みを背にメッセージを収録する古橋社長(左)=2日、島根県津和野町後田=